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第7話 外堀 ♥

「はい、着いた、やっと着いた!!」 チェックイン後、ドアか閉まった途端に嬉しそうに言う遼太。そのまま戸惑い気味の俺を2つ並んだベットの一つに連れて行った。 「望みが叶った」という言葉を言って、ピンと張られたシーツに押し倒してキスをしてくる。「望みが叶った」とは遼太の望みが叶ったのか、それとも俺に聞いてきているのか…。 上機嫌で俺の口腔に舌を絡ませて来る遼太が可愛らしく思えて来た。 心のタガが外れる…ような…。 まだ外は全然明るくてカーテンすら閉じてないのが気にはなるけど、それ以上に遼太と二人でいれて嬉しいような。 遼太が勝手にガンガンとコトを進めて来るけど、俺も何かするべきなのかを考えている内に「暑い」とか言って遼太が上半身裸になるし、結構ムキムキしてるし、「友也も脱ごう」とか言われて俺も脱がされるし…。 俺はこんなことは全然、初めてで…。遼太は…?とか考えている内に全裸になってるし…。 勃ってるし…大きいし…普通に笑顔向けて来るし…。 このまま思考を止められれば良かったけど…。 何があっても我慢しようと思ってたけど、やっぱり恥ずかしくなって、脱ぎ散らかした服を手に取り体を隠した。 男が恥ずかしがってどうするんだと思ったけど、顔を見られるのも恥ずかしいから顔も隠した。布越しに遼太の声が聞こえる。 「あ、やっぱり恥ずかしかったか?大人しいから気にしてないのかと思った。」 ここまで来て、なんか全然男らしくない俺。 嫌ではない…、嫌ではないんだけど…。 何かに気づいたように「あー、あれね。」と言ってベットから降りてカーテンを閉めて、部屋のドアの鍵が閉まっているかを見に行った。さっきよりは薄暗くなったとはいえ、外はまだ夕方でカーテン越しに日差しが分かる。 「まだ明るいけど、夜まで待てないから続けていい?見られたくないんならブランケットの中でもいいからさ。」と言われて近くにあるブランケットに包まると、ゴソゴソ何かを用意している音がしてから遼太が入って来た。 横になる俺の背中に体を密着させてくるから背中とかお尻に遼太のが当たるし、ついでに俺のも触って来るし…なんかヌルヌルしてるし…、 えっ?何これ…すごいヌルヌルしてるんだけど? 驚いて後ろ振り向くと、満面の笑み。 「通販で買ったローションすげぇ、ヌルついてるよな、どお気持ちいい?」 「ちょっと待って…!!やだって…!!なんでっ…!!」 「なんでって…、こういうものなんじゃないの?」 「そうなのか?ホントに?」 「分かんないけど、とりあえずイってみようよ。」 遼太の得意な人懐っこい笑顔を向けられて、そういうものなのかと納得しかけたけど…。 これって俺がイクとこガッツリ見られるワケで…。 えっ?そういうものなのか? 納得出来なくて抵抗したけど押さえつけられて、深いキスを受けている内に扱かれている箇所の快感が止まらなくなって「イっちゃうから離せっ」って言ったのに全然止めてくれなくて…。 耳に入る粘着質な音の果てにビクつく体と恥ずかしげもなく漏れる荒い息、生暖かい体液が腹を濡らしている。 恥ずかしくて死にそうになっている俺に「イク時の顔って色っぽいものだな。」と余裕気に囁いてくるから、少しイラついた。 「遼太、俺がお前にやってやる!!」と言って起き上がろうとしたら「いいって」と言ってシーツの中に戻された。 ヌルついた指が後孔を這う。 俺が絶対断れなくなるような人懐っこい笑顔を向けて囁いてきた。 「もう十分我慢したから、ココいいよね。」 嫌とは言えない、この為に来たのだから…。 「いちいち聞くな!!」と強がってみせるのが精いっぱいで…。 射精まで見られて恥ずかしがるのもどうかと思ったけど、向き合って体を開くのも恥ずかしいので枕を抱いてお尻を向けた。 「この方がエロくね?」とか聞こえて来たけど、遼太の顔を直視するのが耐えられなくて無視した。気が付けばブランケットを被ってないし背中とかお尻とか剥き出しで、いたたまれない。 通販で買ったとかいうローションがヌルヌルと垂らされて、見えないから分からないけど指っぽいものが出入りして、何がいいんだかよく分からないけど「そろそろいいかな」とか聞こえてきて…。 そういえば、ゴムとか必要なんじゃないかと振り向くと「これも通販で買った。」とか言って何個入りなんだよ!とかいうくらいの大きな箱を見せられた。 ガッツリと外堀を埋められているような…。 思えば大体は遼太の意のままになっている。 でも決定的に逆らう気が起きない。 遼太はバカだと思ってたけど、勉強しないだけでホントは賢いんじゃないかと思った。

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