27 / 38

第25話 ワンコ生活 2.8日目 ♥

「失敗した…。」 俺は、よく考えて行動するタイプだけど考えた割に失敗することも多い。 今、まさしく失敗していて後悔が口に出た。 何が失敗かと言うと、遼太のベッドに上半身を乗せ俯せで尻を向けて抽挿されているワケなんだが、この格好がダメすぎる。 後ろ向きで俯せなので、自分の体の感覚に集中し過ぎる。 タダでさえ早いというかイキやすいというのに…。 突かれる度に「んッ…ふっぅ…!」とか「…んッ!…っっ!!」の声が吐息と共に漏れ出してくる。 ……!!…あ…ぁ…! …失敗やられた…!!あ…ぁぁあ…! 陰茎を扱く為の穴として使う位置としては非常に動きやすい位置にあるのだけど、逆に言うと挿入されやすくなっていて、内部を擦り上げる範囲も広いし、奥深くまで入り過ぎて…体のビクつきが止まらない。 俺は遼太に早く射精してもらいたくて、集中出来るようにと後ろからしてもらうとしたのだが、自分の体質のことは全く考えていなかった。 「遼太…バカすぎ…。」 男の精液を飲む羽目になって慌てている遼太を見て、乱れる息で呟かずにいられない。 俺を射精させるのが趣味なのか分からないけど、俺からして見れば「遼太、お前が射精しろよ!」だ。 ヤリたがってるのは遼太なのに全然イかない。 ここまでイかないと男の俺を相手にしているのが原因なのではないかと思えてきた。 本当は女の子の方がいいとか?膨らんでもいない胸を舐めるのも好きだし、しりとり出来るほど女の子の名前上がるし…。 俺を可愛いとか言ってるけど、本当なのか?実は俺の態度が悪くてイかないとか? 射精って、身体に加えられる性的な接触によって促されるけど、心理的に興奮する必要もある。 俺は遼太で十分に反応しているのに悔しい、遼太が好きな分かりやすい可愛い態度を取れば、ちゃんと射精してくれるかもしれない。 手を拘束されているので、身をよじって起き上がりベッドに腰掛けている遼太の背中に擦り寄って「お前がイけよ!」をどう可愛く分かりやすく伝えればいいのか考えていると「もしかして懐いている?」とか聞いてきて若干違うと思ったが頷いた。 遼太に喜んで抱き着かれるのも若干違和感を感じるけど、「遼太、お前が射精しろよ!」だからしょうがない。 あっ!!この考えが顔とか態度に出ているのか? キスをしながら挿れて来ようとする遼太に待ったをかけた。 「…う…後ろから、してみようか…。」 「なんで?顔見ながらがいいんだけど。」 「顔って…、あ…朝の続きがしてみたい…。」 眠くて全然乗り気じゃなかったので言い訳が苦しいけど、後ろからの方が余計な情報も入らないから、遼太も集中出来ると思って、今に至る。 「失敗した…。」 後悔が口か漏れる、遼太を集中させる所じゃない。 後ろ向きで俯せの抽挿は、自分の体の感覚に集中し過ぎる。 ……!!!…ぁぁ…! …あ…ぁぁ…!!! 腹の中の何処を擦っているのか分からないけど、すごく感じてしまってっ…!! 突かれる度に「んッ…ふっぅ…!」とか「…んッ!…っっ!!」の声が吐息と共に漏れ出してくるし、体もビクついて反応が止まらない。 「遼太、お前が射精しろよ!」なのに腰を動かしながら悠長に「友也、気持ちいい?」とか聞いてきてイラつく。 …ううう…、すごい気持ちいい… …失敗…!!あ…ぁぁあ…! 返事をしないでいると「友也、気持ちいい?」と何度も聞いてくるから頷いた。 「これはどう?」との声と共に腰を掴まれて深く挿入されて体が甘く痺れた。 ぅ…!!!…!!…!…ぁっっ!!!!!!……!!! …またっ、コイツは、俺をイかそうとっ!!! 遊ばれてるとしか思えない…! 堪らず後ろを振り向いて訴えた! 「遼太…っ、ダメだって、遼太がイってくれないと俺が安心しないから…、ねっ?俺で遊ばないで、出そうよ…、ねっ?」 「友也は俺がイくと安心するのか?」 「…そう、すごく嬉しい…。」 …安心する?嬉しい? とっさに出た言葉だったけど俺の心の核心をついている。 俺で良いって安心したいし、俺で良いって結果だから嬉しい。 日も暮れかかっていて薄暗くなりつつある室内、俺の願いに遼太は少し戸惑った顔をする。 ベッドに上半身を突っ伏している俺の背に遼太が覆いかぶさり耳元で聞かれた。 「手荒くなるけど大丈夫?」 手荒く…? 手荒くとはどういう状況なのか分からないけど「遼太、お前が射精しろよ!」なので頷いた。

ともだちにシェアしよう!