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第26話 ワンコ生活 2.85日~3日目 ♥

「ん…っ!…ぁ、ああぁ…!!!!!」 彼の後ろ首に回した手を引き寄せて、イきたくて自分で腰を動かした。 薄暗くなり始めた室内、ベッドの上で拘束されて肌を晒している俺、もうこの状態に羞恥も感じてはいない。 遊ばれている感に不満を持つ俺、手荒くだろうとなんだっていい、「遼太、お前がイけよ!」しか頭にない。 俺で良いという確証が欲しい。 理不尽な母親の怒りと暴力に、抗いもせずに甘んじた俺を遼太は連れ出してくれた。 「逃げよう、一緒に逃げよう。」 手を引かれるままに、連れて来られた遼太の家も明日には去らなくてはならない。 基本誰にでも親切で優しい彼、そのベクトルがボロついた俺に向いただけだと分かっているけど、俺で良いという確証は欲しい。 俺が良いから[手折って]きたということをはっきりと分かりたい。 遼太が喜んで装着した首輪と手錠なのに「これ、外すから」と言われ、不自由な拘束が解かれた。 「手荒というより自由じゃないか?」と首を傾げながら手首を擦っていると、座っている遼太に肩を掴まれ体を引き寄せられた。 俺の背中に回っている腕の力は強く、顔が遼太の首元に密着し、体を包む強く熱い抱擁が少し苦しい。 ギリギリと強く押し付けながら「あー、すっげぇ可愛い」と呟きながら頭や額に顔を擦りつけて、口を吸われた。 開かされた唇、口内を弄られる感覚に息が上がり、脳が蕩けそうで溜息が漏れる。 もう遼太のコトは十分過ぎるくらい好きだ。 どう伝えれば良いのかは分からないのだけど。 拘束が解かれた腕を遼太の背に回し、俺も彼を抱きしめ、囁いた。 「手荒く…だろ?やっていいよ。」 「分かった」という意味なのか再び強く被せられたキス、そのままに倒されて無遠慮に広げさらけることになる脚、ヌルついているのか簡単に奥まで入ってしまい思わず大きな声が出た。 「ごめん、大丈夫か」と遼太に心配そうな顔で覗き込まれる。 「大丈夫…、痛くはないから、好きに動いてよ。」 「もうちょっと慣らすか…。」 「いいから、手荒なのやってみたいし。」 「ダメだったら言えよな。」 両肩を掴まれて、ぎっちりと奥まで挿入されて圧迫で体が跳ねる。 もう一度「ダメだったら言えよ。」と聞かれて頷いたら、やっと強い抽挿が始まった。 腰を打ち付けられて、中を擦られる都度に口から声が漏れだす。 グチャグチャという水音と肉がぶつかる音、俺に覆いかぶさっている遼太の吐く荒い息。 強く突かれて、腹の中が切ない、広げた脚が軋む感覚さえ気持ちいい。 ちゃんと求められている感覚が多幸感を刺激し、蕩けた声音を出し続ける。 上気し潤む目の先にいる遼太を抱きしめたくて手を伸ばした。 伸ばした手を「可愛すぎなんだよ、お前」と言って首に置き、自分の熱くなったものを俺の中に擦りつけてくる。 彼と繋がっている箇所、彼に欲情しきっている陰茎が肉欲の快楽を伝えてくる。 上がる息、切なく蕩ける… …………………ぁ!……! ……ぁ!…………………! 遼太はイってないけど…、もう、、 彼の後ろ首に回した手を引き寄せて、イきたくて自分で腰を動かした。 「ん…っ!…ぁ、ああぁ…!!!!!」 腹の中が震えるのと同時に射精し、脱力し始めた俺を「可愛すぎなんだよ、お前!」と叫びながら腰を打ち付け、暫くして遼太の体が強くビクついたので射精したことが分かった。 汗にまみれた体で俺を抱きすくめる遼太の背に腕を回し、安堵する。 少し幸せ?結構、幸せ? 結局は俺が先にイってしまったけど、遼太も少し早かったような。 この後、強めに動いても俺が大丈夫なのが分かったからなのか「もう一回しよう」が何度か続き、俺も俺で一緒にイくとかファンタジックなことに拘るのは止めようと悟ることになった。

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