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第28話 続・生徒会室にて

「落ち着け、今はさすがに無理っ!」 新学期早々まだ誰も登校してきてはいないとはいえ、朝っぱらから学校でヤろうとするのはどうなんだ? 新学期早々からタクシーに乗って登校し、朝早くから職員室に2.3名いた先生達に軽く挨拶をしてから、生徒会室に押し込まれた。 ここに来て遼太が怒っている、至近距離で詰め寄られた。 「すごい心配したぞ、連絡取れないし、メールの返事も来ないし、家に行ってもいないし。」 「スマホを取り上げられて、軟禁されてた。」 「…御守り渡しただろ?」 遼太との別れ際に「これ、クリスマスプレゼント」と言われて手渡されたのは神社で売っている御守り、学業成就と刺繍されている。 ブレザーのポケットからゴソゴソと取り出し「これのことか?」と見せると「中を見たか?」と言われ開けてみると、遼太の住所と電話番号が書かれたメモと千円札が一枚入っていた。 軟禁中に知りたかった電話番号がここにあったとは! 住所が書いてあるから、中を見ていればハガキを出すとかタクシー使うとかも出来たのかな? でも今となっては後の祭りだな、少し膨らんでいる御守りだとは思ってたけど、御守りって中を開けてみないよな、バチが当たりそうだし。 一言、言ってくれていれば、遼太に連絡出来たなと御守りを見ていると被っていたフードを剥がされた。 俺のベリーショートの頭が晒されて、慌ててフードを被り直して大声を出す。 「見るなぁ!不本意極まりないんだから!」 「ふほんい…?」 「気に入ってないと言うことだ。」 「そうか、なんか中学生ぽいな。」 「言うな!はっきり言うな!」 「可愛いって。」 「可愛い」と「言うな」を繰り返して言い合い、最後に「元気そうで良かった」と抱きすくめられ体が遼太に包まれる。 背中に回った腕の力が強く少し苦しい、耳に入る遼太の声音は静かで優しい。 「マジで警察行こうと思ってたし、友也の家に乗り込もうと思ってた。今日、家から出て来なかったら本気でそうしていたし。」 「ごめん、心配させて悪かった。」 遼太はいいヤツ…、すぐ抱き着いて来るけど。 しばらくは結構、感激したけど抱擁が長い、長すぎる。 やはりモテるヤツは情熱的で普通の人は違うよな、すごいよ遼太は。 でも、もういいよ、気持ち伝わったし。 朝早く誰も登校してきてはいないとはいえ、新学期早々に校内で抱き合うのはいかがなものか。 早朝だからか全然というほど恋愛脳になれない、むしろ眠い。 「いいかげん!!離せ!」と口走りたいのを抑えて「ありがとう」と言って体を離そうとしたら、増々ギュウギュウ締め付けて来るし、どうしてくれよう。 キツイことは言いたくなかったけど、はっきり言わなくてはいけない、密着する体を押し返しながら大声を出した。 「もう離せ!学校で抱き着くなぁぁ!」 「安心したら、勃っちゃった。」 俺の発言と被り気味言うから、ちょっと聞き取れなかった。 「遼太、なんて言った?」と聞き返すと俺の手を盛り上がっている股間に導いて触らせる。 え?なんか勃つようなポイントあったか? いい話ぽかったような気がしていたのに。 何?この流れ? 青筋立てて「朝から勃たせんなぁぁぁ!!」と吠える俺に垂れ気味の目を細めて「まだ、ぜんぜん時間あるし大丈夫!」と言うと、いそいそとカーテン閉めて、ドアの内鍵閉めたりしてサクサクとヤる準備を始め出した。 農家だからか朝早くから活動的なのは分かるけど、まだ誰も登校してきてはいないとはいえ、朝っぱらから学校でヤろうとするのはどうなんだ? 準備を終えてニコニコと近づいて来る遼太に「落ち着け、今はさすがに無理っ!」と吠えたけど、普通に組み伏せられた。

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