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第41話

「一、二、一、二。行進曲に合わせて太鼓を叩くリズムで、ねぶって」  模範を示すふうに頭上で手拍子がこだまするたび、ベッドカバーにさざ波が走る。  煽りを食って、枕元に置いてあった大きなクマのぬいぐるみが床に転げ落ちた。視線がその行方を追いかけ、ついでに思いがけない光景を捉える。  ペニスが、透明な糸で吊りあげられているように真上を向く。カットソーが二ヶ所、ポチっとなっているのは乳首の形を映しているから?   ペニスといい、乳首といい、独りでにしこるだなんて、どういう現象が働いているのだろう。  空良は弾かれたように顔をあげた。後ろ頭に手が添えられ、押し戻されて、もやもやしたものを持て余しながらも銜えなおす。  あとで武流に訊いてみれば、躰に不思議な変化をもたらした原因について、きっと事細かに説明してくれるはず。ともあれ言われたとおりに吸いたてたり、舌でなぞったりしているうちに、ますます猛りはたぎって喉を突いてきはじめた。  おまけに大和が肩に顎を載せて口許を覗き込んでくるから鼻息が耳たぶにかかって、くすぐったくてたまらない。  それに舌がだるくて、ひと休みしたい。ちらちらと上目をつかうと、眼鏡のレンズが冷たくきらめいた。 「もごもごもご(ファイトォ、おれ)……」  武流が満足するまでもうひと踏んばり、と自分を励ます。とはいうものの足が痺れた。  いくぶん後ろにずれるとハイソックスもずり落ちて、可憐な膝小僧がいっそう獣欲をかき立てる。怒張が脈打ち、おちょぼ口からはみ出す。  大和はキレた。空良のこめかみを両手で挟みつけると、ダンベルを上げ下げするように頭を揺すりたてる。 「ぐ、ぐるじぃ……っ!」  嫌々をするたびに尻尾がばたついて、ローターが〝ぷるぷるモード〟で内壁を荒らす。連鎖的に蜜が一滴、二滴としたたると、火に油をそそぐ。 「タケ兄、ずりぃぞ。早くイケ、代われ」 「せっかちだね。大和が愉しめるように練習台を買って出た兄心を無駄にするのかい?」

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