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大治と春音
春ですね。桜がきれいに舞っています。
夜桜を観れる遊覧船が有るなんて知らなかったよね。
あれはね、機会があったら体験してみると良いよ。マジでオススメ。
高校卒業後、大治は大学に通い、俺は妊夫生活中。
卒業式前後に発情期予定だから式出れるかなぁ?って心配したけど、それよりも吐き気が凄くて。
で、病院に行ったら妊娠発覚しました。
「やっぱり、あの時の子だよなぁ」
数ヶ月前の大治叱りつけ事件を思い出す。
あれは…仕方ないよね。
色々とお互いに興奮してたしな。
洗濯物を畳みつつ、ふと思い出してニヤけてしまう。
しょぼくれた大治可愛かった〜。
まさに大型犬。
甘えん坊で寂しん坊で、大食らいで、性欲が多いのはちょっといただけないかなぁ。
今日くらいは一緒に風呂入って洗ってやるかな♫
とか考えていました。
「あの〜春音?」
「さっさと食え。講義に間に合わなくなるぞ。」
こっそりと静かに朝帰りした大治を玄関で捕まえ、スンっと首筋を嗅げばオメガの匂いとキスマークと噛み跡。
これはやったなと、朝までホテルですか、何度連絡入れても出なくて、挙げ句の果てには電源を切り、それでよくバレないと思ったなこいつ。
「ごちそうさまでした。慰謝料は3千万ね。番解消されて流産したく無いから、産んだ後でお願いします」
「待って!ごめんなさい!許してください!話を聞いてください」
土下座して泣くから、ちょっとだけ待ってやった。
土下座のアルファ、仁王立ちで腕組んで見下ろす妊婦のオメガ。
すごい光景だなぁと変な考えをしつつ話を聞いた。
どうしても外したくない先生の飲み会に参加して、内容はかなり濃くて参加自体は良かったと。
急激に酔いがまわって、気付けばホテルで横にはその先生が寝ていたと。
「でも、絶対にやってないよ!信じて!お願いします!何でもするから!」
「はぁ〜簡単なハニートラップに引っかかってんじゃねぇ!」
綺麗に右足が大治の左顔面に刺さった事は説明するまでもない。
寝室に連れて行き、全部服を脱がせてベッドに横になった大治を首から順番に匂いを嗅いでいく。
首筋、胸、腹、足、脛、ひざ、太もも、チソコとスンスンと匂いを嗅いでいく。
麻薬探知犬の様に、オメガ探知人になる俺。
生理現象とはいえ、勃起している大治。
目は恥ずかしさで潤みつつも、獲物を前にして猛獣の熱を宿している。
「チソコには、においが無いからやっては無さそうだね」
「春音〜信じてぇ」
俺に手を伸ばそうとするから、パシッと叩いて落とす。
「信じてあげなくも無いけど〜大治は今から大学に行かないとダメだからね〜。」
「このままじゃ、行けないよぅ春音〜」
いつもはグズグズにされる俺が、グズグズになるまで意地悪をしている状況に少し、いやかなり興奮!
「仕方ないなぁ、けど、次は切り落とすからな!」
チソコをぎゅっと握って脅しておいた。
壊れたおもちゃの様にぶんぶんと頭を振って頷く大治が面白くて、やっぱりぶんぶんと振る尻尾が見える気がする。
服を脱ぎつつ、大学は?と言うと急いで寝室から出て行き、代返頼んできた!と帰ってきた。
うーん、やっぱり大型犬だな。
けど今日は罰を与えたい!
「大治寝て。絶対に俺に触ったらダメだからね」
のしかかろうとした大治を制して、横になってもらい、俺が好き勝手させてもらう。
「ねぇ、ね、春音!触りたい!」
大治の鼻先に人差し指を置いて、「だーめ」
触れるだけのキスをしてやる。
他のオメガがつけた匂いも、後も全部しっかりと上書きをしていく。
「全く、俺の者っていう自覚が足りないんじゃ無い?」
胸には匂いしか無かったけど、舐めて吸ってキスマークをつけた。
3個目までは余裕があったんだけど、4個目から吸う力が入りづらくなって上手くつけれない。
悔しいから、フェロモンでマーキングしてやった。
大治の胸に濡れた後孔を見せつける様に跨り、大治の大きなチソコを咥えてやった。
先走りが凄くて、雄臭い匂いに興奮して、大治のチソコを舐めたり口で咥えて吸ったり、口に入りきらない所は手でさすって。
無意識に自分のチソコを大治の胸に擦り付けて、オナニーして、イってしまった。
「もう無理!ごめええええん!!」
大治のチソコを指でいじりつつイった余韻を、覚ましていたら、大治が叫んで、俺の腰を自分の顔に引き寄せた。
むしゃぶりつくとは、まさにこの事か、と体感しました。
後孔を舐めて、吸い付き、指でかき回している間は、俺のチソコを舐めたり。
この時点で2回はイカされてた気がする。
さすがに理性がちょこっとだけあったみたいで、挿入せずに素股で3回、付き合わされた。
「まだ全然し足りないけど、我慢する」
大変悔しそうに、涙をこぼしながら、唇を噛む姿は可愛い。
言ってる事と、バッキバキに勃起しているチソコは別な。
風呂に入れてくれて、大治座椅子にもたれて湯船に浸かる。
「気持ちいいねぇ、大治」
「うん」
小さい泣き声の返事が返ってきた。
大治は俺の後頭部の匂いを嗅ぎながら、乳首とお腹をサワサワしている。
「大治に口輪でもつけるか?」
「ふぇ?」
「またハニートラップにかかって、どっかのオメガを噛むかもしれないからなぁ」
「ちゃんと抑制剤飲むから!ちゃんとするから……ゆるじで」
とうとうヒックヒク泣き始めてしまった。
「俺の方が不安で寂しくて堪らなかったんだからな!」
「油断して、お前が誰かを噛んだら、俺もこの子も死ぬんだぞ!わかってんのか!」
「事故にでもあったんじゃ無いかとか、心配して寝れなかったんだぞ!」
「不安にさせない!大事にするからって!誓ったんじゃ無いのかよ!あの式の時のあの言葉は嘘か!」
怒鳴って怒る俺を、抱きしめて。
強く強く、苦しくなるくらい、痛くなるくらい抱きしめて。
うん、うん、ごめんねってずっと謝りながら泣いてた大治。
「大治は俺の者だぞ。離れていくな。一生、一緒にいてくれ」
「絶対に離さないから、俺のそばにずっといてください。幸せにするから」
啄む様なキスを何度もして、見つめあって、誓い合って。
大治がハニートラップを仕掛けた先生も協力者も全員に制裁を加えたことを俺は知らない。
目立つお腹をさすりながら大学のカフェテラスで大治を待って、大治が両腕にオメガがまとわりついている状態で登場し、鳩尾に右拳を入れて、蹲りかけた大治の左頬に張り手を喰らわして去っていく事になる事もまだ知らない。
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