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ただの日常

時間は24:05。 湯船に浸かり、スマホをいじってネットサーフィン。 明日は休みだ。 年度末の処理に追われ、休日返上でやっていた仕事も今日やっと終わったのだ。 のんびりと流れる時間に癒されて、溜まりに溜まった疲れを汗と一緒に流し切る。 …ドタドタドタ、バン! 「ずるい!!先に風呂入るなんてずるいよ!一緒にお風呂入る!」 はぁ〜俺の束の間の休息が終わってしまった。 「たまにはのんびりと入らそうとか考えないわけ?」 急いで服を脱いで俺を背中から抱きしめるようにしながら湯船に浸かってきたコイツに非難の声をかける。 「仕事ばっかりやって俺を構わなかったから、ダメだ。今日は俺に時間を使って!」 「おかしいよね?同じように仕事してたはずなのになんでそんなに元気、っん、も、」 「そりゃあ、イチャつくために仕事終わらせたかったし、ご褒美が目の前に有るからね、いつでも元気になれる」 俺の好きな低めの甘い声を耳に流し込んでくるコイツにあっさりと流されてしまう。 コイツの言っている事の内容なんて既に記憶にない。 「明日は全部、んはっ、面倒見ろよ!」 振り向いて噛み付くように口付けてやった。 直ぐに主導権を取られてグズグズにされる為に。

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