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第64話(俺もちゃんと動いてるんだぜ?)紅視点
あの三人の事は他の奴らに任せて俺は葵に惚れているという草薙 円鏡を調べる事にした。
こいつは何故、他の奴らみたいに能力の影響を受けなかったのか。
受けていても葵に惚れるくらい軽い影響しか受けて無いのか、疑問に思った俺は調べてみる事にした。
あいつは鈴が怪我をした事を知って葵の所に行った。
俺はバレない様に隠れてそれを見て居た。
(俺の葵にあんまり近づくなよ!いや、あいつが鈴を尊敬してるから普通に鈴が心配なのもあるんだろうが、葵の事も心配で来たんだろうな、、、葵が好きなタイプみたいだからな)
「葵、鈴矢さんが怪我をしたと聞いたが大丈夫か?」
「円鏡さん?ああ、鈴の兄さんは大丈夫だぞ?意識も戻って一週間くらいしたら退院出来るみたいだ」
「それは良かったがオレが大丈夫かと聞いたのはお前の事も含めて聞いたんだ」
「、、、ああ、大丈夫だ。心配してくれてありがとうな」
葵が優しく笑ったのを見て円鏡は顔を赤らめてなら良いと言って葵から離れた。
(葵があんな顔を見せるって事はあいつの事を本当に気に入ってるんだろうな。暗の奴が牽制してくれてるお陰で近づけないみたいだけどな、、、グッジョブ!暗!)
円鏡について調べて4日たった。
4日で分かった事はあいつは他の奴らみたいに能力の影響を受けて無いって事とあいつの従兄弟だという事が分かった。
(だが葵に惚れているのを考えると円鏡はこの事に関わって無い可能性が高いだろうな。縁と仲が良いかは分からないがあの様子だと縁が何をしているかも知らないだろう)
そして鈴が退院した次の日の放課後に円鏡が葵に会いに行った。
鈴に牽制されてあまり話して居なかったが尊敬している鈴と惚れている葵に会えて嬉しかったみたいで機嫌が良さそうに帰りの支度をして一人になった時に円鏡に誰かが近づいて来た。
(誰だ?)
「円鏡」
「、、、年上にはさんを付けろ」
「え~、良いじゃん?円鏡は従兄弟だしさ~そもそも同い年じゃん」
「ふん、縁完さんとは会って無いからお前の兄が何処に居るかオレは知らないぞ」
「違うって~、完兄ぃに用があるんじゃ無いんだよ、今日は円鏡に用があるんだ」
「オレに?なんの用だ?」
どうやらあのチビは縁の弟みたいだ。
(似てねぇな)
「円鏡ってあの紅様の弟に惚れてるんだよね?」
「それがどうした?」
「早くモノにしちゃいなよ。僕が鈴矢様と付き合うんだから」
「妄想も大概にしろ!鈴矢さんが葵を捨てるわけ無いだろう?オレは鈴矢さんを愛してる葵に惚れたのだからこのままで良い!」
俺は少し円鏡を見直した。
(なるほど、葵が気に入るはずだ)
「な、何言ってるの?バカなの?ドMなの?手に入れる気が無いってそんな事あるわけ無いよね?好きならどんな事をしても自分のモノにしたいでしょ!」
「別に手に入れたく無いわけではない。だがオレが惚れた葵は鈴矢さんを愛している葵なんだ。好きになった瞬間に失恋した様なものだ」
「ふん、物分り良いふりして!もう知らない!」
縁の弟は怒りながら円鏡から離れて入った。
その後、俺も帰ったので円鏡が呟いた言葉を知らない。
「オレは鈴矢さんを尊敬している。葵を愛している。オレはあの二人が同じくらい欲しいんだ」
次の日、葵と久しぶりに帰れると思いながら浮かれていたが事故で白が夕にキスされている場面を見て久しぶりにキレた。
俺は白と葵に対しては自覚しているが心は狭いんだ。
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