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第2話

車の中では終始無言だったが、 そいつ…いや、ひよりつったか…?正直名前など曖昧だった。そいつが服の上から左腕を掻き始めた。 最初は少しだけ…だが次第に激しくなっていき最初はさするだけだったその行為もしばらく放っているとガリガリと音が聞こえてくるほどに激しく掻きむしり始めた。 それは服に血が滲むほどで、さすがにやりすぎだと感じ 「おい、それ以上はやめておけ」 そう言って止めさせようとしたがそいつは一瞬動きを止めこちらを見たが止めずにそっと俺からは見えないように腕を隠しながらちいさく掻き続けていた しかたねーあとで腕を見てやるか その時はその程度のことしか思わなかったが後から後悔することになった

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