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『躊躇いが綯い交ぜになる』

 バスルームでされたように、激しい愛撫を欲していた。  硬直を解いて欲しいと言う思いと、狂乱の中で我を忘れて達した躊躇いが綯い交ぜになる。  それ以上に、本能のままに迎えたカタルシスをもう一度味わいたかった。  今度は無理矢理引き出されるのではない。  抱きしめられて、そして海輝の手ですべて開かれて曝け出していく。  海輝で満たされる。  満たされた気持ちになる。  そして、同様に含羞が腹から立ち込める。  舌を絡めながら、無意識に働く自制心が海輝の手を追い出そうと力を籠める。  海輝は先手を打つように、錦の手から逃れる時に隠していた熱を掴みこむ。  慌てて隠そうとしたら、握り込んだまま錦の両手の陰から引っ張り出してしまった。  腹の上で上向くように愛撫をしていた性器を、尻の方へ引っ張る様にして曝け出す。  庇う物が無くなったそれを、包み込み優しく扱いた。  丹念に摩擦し育てていく。  爆ぜそうになると力を緩める。  調教されている気分で探られる。

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