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『矛盾していたが全て本心だった』
「あっ、あんあぁ、ああ、あ、あ、ああっあ――ッ」
波打つ動きで粘膜を叩かれて腹の中で熱が渦巻く。
渦巻いて滾って出口を求めて荒ぶる。
「うっ、ぐっ、うぅ、はぁ、あっ、あぁ」
唾液を飲み下そうとするが喘ぎが止らなくて、そのまま垂れ流してしまう。
小さく咳き込んで、また喘ぐ。
「もう、駄目だ、許して、駄目っあぁ、あっ、イクの駄目、おねが、お願い」
懇願を口にするが、慈悲は与えられず粘膜に対する激しい愛撫は終わらない。
大きく腰を跳ねさせ達する。
もう嫌だ。気持ち良い。
お願い助けて。もっと酷くして。
もう駄目。もっとして。
イきたくない許して。
もっと苛めて滅茶苦茶にして。
止めて、止めないで――。
意味のなさない淫らな言葉が、無意識に口を突いて出る。
全て矛盾していたが全て本心だった。
自らを慰めていた手を離して濡れた指を咥えて歯を立てる。
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