198 / 245

三十五話:『側に居たい』

「このまま手を握っててくれ」  合せた掌を支えに、錦はゆっくりと腰を揺らす。  腰を前後に滑らせて、会陰部から性器の切っ先までを海輝の性器に擦りつける。  陰嚢で海輝の性器を擦り上げた時どちらともなく呻きが漏れた。 「はっ、ふっ、錦君のぬるぬるお股気持ち良いっ」 「んっ、んっ、ふっぅ……はぁ」  錦は天を仰ぎ、背を反らす。 「あっぁ」  海輝の左手が錦の腰骨を支える。  性器が摩擦するたびオイルの濡れた音が立つ。

ともだちにシェアしよう!