206 / 245

『零れ落ちる寸前』

「――お返事は?」 「っ、アン、する……っ海輝の、全部入れて、あぁ……――……っ」  仰け反り晒した喉に、唇の端から唾液が流れ落ちる。  眼差しは朦朧とし、零れ落ちる寸前にまで水分を湛えている。 「たっぷり中出しした僕の精液が、君の小さなアナルから泡を立てながら溢れ出るんだ。――想像できたかな?」  彼の白濁を受け止めて、それから。 「想像できた?」  それから――。  結合部から溢れた白濁がシーツを濡らすのだ。  小さく頷くと拳を作った左手の甲を唇に当てる。  張り出す骨を口に含んで吸い上げた。

ともだちにシェアしよう!