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『零れ落ちる寸前』
「――お返事は?」
「っ、アン、する……っ海輝の、全部入れて、あぁ……――……っ」
仰け反り晒した喉に、唇の端から唾液が流れ落ちる。
眼差しは朦朧とし、零れ落ちる寸前にまで水分を湛えている。
「たっぷり中出しした僕の精液が、君の小さなアナルから泡を立てながら溢れ出るんだ。――想像できたかな?」
彼の白濁を受け止めて、それから。
「想像できた?」
それから――。
結合部から溢れた白濁がシーツを濡らすのだ。
小さく頷くと拳を作った左手の甲を唇に当てる。
張り出す骨を口に含んで吸い上げた。
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