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『もっと』

「……あっ……あっ」  指を数センチ。  僅かに入れられてるだけなのに、熱を持った粘膜の所為か中が膨張していくような感覚。 「はぁっ、ん」  始めて内部を舌で抉られた時に似ている。  抵抗を捨て去り、素直に海輝に答えた。  真っ白く染まり一瞬の死を迎えた、あの常軌を逸した快楽。  嵐の海の様な激しさにまた、飲み込まれる期待を露わに海輝を求めた。 「あっぁぁあっ――っ、あっん」 「気持ち良い? 中凄く動いてるよ」 「んん、ぁっ、い、……いぃ、指っ、もっと」 「もっと?」 「欲しい」

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