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『堰を切り思いが溢れる』

 口にすると、切なくなった。  好きで好きでたまらなくて、言葉で表すには言葉が足りなくて。  言い表すことが出来ない程に大好きで。  息が苦しくなるほどに切なくて愛おしくてたまらなかった。  頭がいっぱいになり、思いが全身に広がり零れ出ていく。  経験した事の無い強烈な情欲を受け止めきれず、堰を切り思いが溢れる。 「ずっと、こうしていたい。側に居たい」  海輝の首筋に額を擦り付ける。  喘ぎながら海輝にしがみ付き目の前に見えた首筋に吸い付き歯を立てた。  汗が唇を濡らし唾液と絡まる。  肌を吸い上げるとじゅっと音がたつ。

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