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第6話

すぐさま卜部さんに連絡をして、話をする。 次の日には、金輪際、登りたくはないなと思っていた階段を登って、卜部さんと写真の山を壊しながら記憶の確認をしていた。 目線が違うためか、二人の記憶に若干の差はあれど、大抵の部分は共有できるものだった。 「しかし、こうなると三人目のかつとし君にも会いたいですね。」 彼の写っている写真を手に取って卜部さんにも見せる。 「それなんですけどね…彼は今でもあの記憶の中にいるのでは?と思うような記憶が、昨日になって思い出しまして…」 「えぇ?」 「お前はここを守るべき子、ならば後の二人から選ぼうぞ。って、声が聞こえたんですよ。」 「それは…ちょっとまずいのでは?」 「えぇ、それで色々と昨日から調べてはいるんですけれど、特にあの頃にそう言う事件らしきものは見当たらなかったんです。」 「卜部さんはこのかつとし君の事で何か覚えている事、たとえば氏とか…ですが、ありますか?」 「それもずっと考えて記憶の隅の方にまで巡らせているのですが、まったく覚えていないのです。」 「失礼ですが、ご家族は?」 「両親はすでに…兄弟は妹がいるのですが、この神社がこちらにきてから産まれているもので、この件に関してはまったく…。」 はあと二人で同時にため息をつく。 「ははは。もう、こうなるとお手上げですね。」 「本当に。」 そしてまたも同時にため息をついた

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