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第14話

手がグッと引かれ、布団に仰向けになる。 透き通った体が私に馬乗りになった。 「この様に近くにいるに…」 悔しそうな顔を見せる。 私の手が私の顔をそっと撫でる。 「んっ…」 「ずっと聞きたかった其方の声。今宵は存分に聞かせてもらおう。」 手が私の首をなぞり胸を(まさぐ)り、ピンと指で突起を弾く。 「ひあっ!」 自分の手とはいえ、他人による初めて受ける刺激に声が出る。 「良き声で鳴く。」 「お…やめくだ…さい。」 「無理だな…観念しろ。」 突起への刺激が強くなる。 「んん…あっはぁ…んくぅぅっん…」 片手が下へおりていく。 「やっ…めて…くださ…っ!」 そこへ向かうとわかる手の動きに、男に訴える。 男は黙って首を振った。 手が熱く脈打つソレに触れる。 「いっ…あぁ!」 優しくさすり出す手の刺激に腰が浮く。 ずっと我慢をしていたソレが彼の動かす私の手によって、腹に温かい液体をかけるのにそう時間はかからなかった。 はあはあと肩で息を吐く私に、 「さぁ、もっと可愛がってやろう。我にもっとお前の声を聞かせておくれ。」 「やめっ…くだ…い」 言葉が途切れる。 さあと彼がクルッと手を回すと、私の体が反転してうつ伏せになる。 手が反応しかけているそれを通り過ぎ、その後ろの部分に触れる。 「ひあんっ!いやっ…だ!やめ…て、いやだぁ!」 悲鳴に近い声をあげるが、非情にも私の指はその中に飲み込まれていった。 「痛みはないはずだ。私の媚薬はよく効くと昨夜でよく知っているだろう?」 「媚薬…?」 「せっかく其方と楽しもうと作ったモノを…。昨夜のお前と社のあやつとの情事での其方の乱れっぷりを見せつけられて、どれだけ口惜しかった事か。」 そう言って、私を見つめる。 ジュンと指の入っている部分に熱さを感じ、出るはずのないそこをスムーズに動かす液体が溢れて来るのを感じた。 「何だ…これは?」 媚薬のせいかと思う間もなく、指が増やされ、奥まで入っていく。 「いやっ…あぁっ…めて…助け…て!」 「何をされているんですか?!」 声のする方を向くと、お風呂から帰ってきた卜部さんが入り口に立っていた。

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