初の者を抱くような感覚…それはあながち間違えではなかったようだ。 媚薬なく、初めて抱かれる側の者として我の下で口を結び、その声を抑え、我の愛撫をその身を捩って受けるその姿に、ついつい意地悪な我が顔を出す。 「いつものような可愛い声を聞かせてはくれぬのか？ん？」 「や…っめて…下さい。」 「その強がり、いつまで持つのかのう？」 口を両手で塞ぎ、顔を横に向ける。 それでも、時々我慢の限界を越えるのか、こぼれ落ちるように声が漏れ出る。 さて、どこを責め立てようか…可愛くぷっくりとした突起が目に入った。 「其方を可愛がる我の舌。気持ち悪くはないか？」 何人もがこれを見て我から逃げて行ったがかつとしはこの舌で責め立てられたいと、それで悦ぶ姿を我に見せた。それでももしも逃げるような時にはかつとしの時を止めてしまおう。 そっとかつとしの目の前に舌を出すと、四本に分けて動かす。 それを見たかつとしの体がビクッと反応した…やはりダメか…と諦めかけた時、 不意にかつとしの強い想いが流れてきた。そしてそれと同時にかつとしが口を開いた。 「…っやく、くださ…い。」 その言葉を裏付けるように、我の舌で喘ぐ姿が流れてくる。 「ふっ、其方はほんに我を喜ばせてくれる。」 舌を二つに戻すと、突起に這わせてその先端に刺激を与える。蛇のように動かすと堪らず、かつとしが声を出し始めた。 「んっ！…っあ…くぅっんあぁっ…あぁああぁぁああっ！！！」 声が口を突いて出る。 それに煽られた我が舌を4つにすると、突起の先端に加え、その周りからも刺激を与える。 「あっ…あぁああっ！！！」 首を振り、かつとしが激しくよがる。 「いっ…んーーーー！くぅ…イかせ…てぇ。あぁあああーーー！」 「一応は赦しを得ようとしたまでは良かったのだがな、その答えを聞かずにこのような粗相をするとは…。」 床に広がる白い液体を指で渦にすると外へと放った。 「仕置き、だな。」 我の言葉にかつとしのモノが反応する。 「ほう？」 「見ないで…」 「このように喜ばれては、仕置きにならんではないか。」 優しくさすり、かつとしのソレがまるで成長するように膨らんでいく感触を楽しむ。 「んん…はぁっ…んくうぅぅん…」 可愛く立つソレをさすりながら、かつとしを四つん這いにさせる。 これからされるコトへの期待からか、かつとしの腰が揺れ出し、さすっているソレもドクンドクンと脈打っている。 「他の者へは仕置きだったが、其方にこれは仕置きになるのかどうか…」 苦笑いする我の手をかつとしの手が打ち払うと、そばにあった布をその身にかけた。 そのまま、まるでミノムシのようにソレに包まる。 「どうした？」 怒っている感情が流れてくる。 「何を怒っている？」 「…言わないで下さい…」 しばしの沈黙の後、かつとしが口を開いた。 「他の人がとか言わないで下さい！聞きたくないです、そんな話！！」 目に涙を浮かべたかつとしの体を布ごと我の膝の上に抱き寄せた。 「おろして下さい！あのようなことを言う主様は嫌いです！離してっ！！」 「主様か…」 「え？…っ！？」 自分で口走った言葉を思い出し、その事で顔が紅潮していくかつとしを愛しいと思う気持ちが溢れ出る。 「これからは我を主様と呼ぶのか、かつとしは…ん？どうした？」 布の中で一段とその体が熱くなる。 「ずるい…いきなり名前で呼ぶなんて、ずるいです！！」 「このような事でかつとしはこんなにも可愛くなるのか…やはり他とは違う…ああ、すまぬ、すまぬ。かつとし、出てきておくれ…そのようにされては我が触れられぬ。」 他の者への話にむくれたかつとしが、かかる布の中に頭までを隠し、出てくる様子がない。これはこれで愛しく思うのだが、やはりこの手で、舌で、我のモノで触れたい。 かつとしの下半身が我の方に向くように体を動かす。 「イヤっ！主様、イヤです！」 布の中でその身を捩る。 「これなら仕置きになるのではないか？」 布の両端を持ち、キュッと力を入れてから硬く結ぶ。 制限のかけられた体でなんとかこの場から逃れようとするが、それが我を煽る結果となった。 「このように動かれては堪らんわ。せっかくの据え膳、頂くとしよう。」 ぺろんと下半身を隠す布を捲ると、顔を近付け、その窪みに舌を埋める。 一本の舌を八本に分けると、チロチロとあちらこちらに刺激を与える。 「やぁっ…めっ…あっ…っめ…ダメです…こん…なの…あぁぁああっ！！」 動けぬ体で必死に身を捩り、またそれが我を煽る。 舌を四本にして、今度は強めに擦ったりトントンと刺激を与える。 「あぁああああっ！！あっ…っめです…っく…イっく…ぅぅっ！？」 痙攣する体の中心を我の手がぎゅっと握った。 出したいのに出せない、どうにもできないその感覚に、かつとしが涙を流し、我に切願する。 「っかせて下さい！主様…あぁあああっ…出させ…て…いやーーーーっ！」 何度も来る波がかつとしを襲い、その口から絶え間なく出る嬌声と悲鳴が洞窟の先にまで響いていく。 そろそろと、我の全ての舌が一点に向かう。 「ひっ！！あーーーーーーーーーーっ！！！」 何かが外れたような大声を上げると、我の手の中のそれから少し液体が漏れ出た。 これはやはり仕置きだな… 我の舌がかつとしの良い所を、かつとしの声がついには枯れるに至るまで、執拗に舐り続けた。 今宵はこれでやめておこう。 どんなに仕置きとは言っても、人の身で媚薬の力を借りずに我のはキツすぎる。 そっと手を緩め、舌をこれまで以上に激しく動かし、かつとしをその頂へと導く。 「離さないでっ！」 耳を疑った。かつとしがその快楽をきつく目を閉じて我慢する姿が目に入った。 「何故…離す…のですか？これで終わり…はいや…です。」 途切れ途切れの言葉で我に訴える。 「しかし、やはり人の身で、素で我を受け入れるは無理というもの…もうしばらく慣らしてからに…」 「イヤです！私は今、主様に愛されたいのです。主様を感じたいのです…それにもう慣れています。」 「ん？」 「主様に夢だと偽られ、それを見るのは私のこの身の欲求不満によるものだと思い、そのような夢を見ずに済むようにと主様のいない時に、一人…その…行為を…」 「それは初耳…しかし、それで何故に慣れたと？」 かつとしの全身が熱くなり赤に染まっていく。 「その…張り型を…主様のを思い出して…」 「作ったのか？」 かつとしが布の奥に沈んでいく。 それを上の布をめくって顔を出させると、 「その様なニセモノと我の本物。その違いをかつとしの体に教え込ませねばなるまいな。」 そう言うと、かつとしが我を見上げて胸に顔を埋めつつ頷いた。 「教えを…主様の本物による教えを、私にして下さい…」 「まったく可愛い事を言う…そうやって我を煽るでないわ。良いか？もう止まらぬし、止められぬぞ…覚悟は良いのだな？」 その部分に両手を当て、外側に引っ張るようにして、我を入りやすくするように広げる。 「んっ。主様になら…壊され…てもいいっ！！！」 かつとしの体の中に入っていく我を、悲鳴と喘ぎ声でもって受け入れていく。 半分もいかぬうちにかつとしが意識を手放しかけているのを感じ、ここを限界と我が腰を動かした。 その刺激にかつとしの意識が戻り、我の動きに合わせて体を揺らす。 「いっ…あぁーーーっくうぅ…動か…さない…で…あっ…めです…だ…めっ…あっ！あぁっ！…っかせて…イかせ…って…んーーーーっ！！あっ…あーーーーーーっ！！！」 戒めていた我の手が外れ、それまで我慢していた全てが勢いよく飛び散った。 と、同時にかつとしはその意識を閉じた。 その後、糧としての我をその体に満たす。 布をほどき、敷布の上に寝かせると、もそもそと動いて我の膝に頭を置いた。 「甘えてるのか？」 頬を指で突くと、「ぃやぁ」と可愛い声を出した。 壁に背中を預けかつとしの寝顔を見つめる。そのうちに我もまたいつの間にか目を閉じていた。