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第27話
「さて、これからなのだがな…克敏、我らは契らねばならぬ。」
「え?」
先夜の疲れと傷みの残る克敏に無理をさせとうはないが、これも儀式である以上は致し方無し…とは言えするからには手を抜くつもりはない。
我の着物をはだけると、それを地面に敷き、その上に克敏を座らせる。背に手を回してその帯をほどき、肩に差し入れた手で布を落とす。
ふと克敏の目が横を向き、焦るように落とした布で体を隠した。
「主様、あのように見られていては恥ずかしくて…出来ません。」
「我らがどれだけ深う愛し合っているかを知らしめねば、またも克敏にいらぬ事をせぬとも限らんのでな…見せつけてやるのよ。」
「主様…嫌です…そんな見せつけるだなんて…嫌です。どうか…そのような事、おやめ下さい。」
青ざめる克敏に囁く。
「心配するな。あの者達のいる事などすぐに気にならなくなる…そのような余裕などすぐに無くさせてやろうぞ…」
そっと顔に手を添え、唇を合わせる。
しかし、克敏の気があやつらに向いたままで、なかなかのって来ぬ。
媚薬を使うてはあやつらは納得せぬだろうしなと、この儀式の証明人らの方を見る。
怒りの為に唸る声を出してぶるぶると体を震わせている桂とまるで値踏みをするように静かに見ている楓。
あやつらを納得させるのはなかなかに骨の折れそうな事よのうとため息をつく。
「主様?」
動きの止まった我を心配そうに、克敏の顔が覗き込んでいた。
「はあ、やはり克敏は可愛いのう。」
「え?主様?」
「克敏のこの目、鼻、口…」
そう言いながら一つずつを口付けていく。
「恥ずかしい…このような身に可愛いなどと…あっ…主さ…ま… んっんん…」
口を開き我の舌を受け入れ、絡め合う。
「ああっ…んっ…あっ…ん…」
静かな洞窟の中に克敏の甘い声が響く。
「首、そしてこの喉仏も可愛いのう。」
我の舌が首を這い、喉仏を舐める。
「ひぅんっ!んーーー!」
少しずつ声が大きくなっていく。すでに体を隠す為に持っていた着物は手から落ち、その裸体を惜しげもなく晒していた。
首に這わせた舌を尖らせ胸まで下ろす。
「この突起もぷっくりとしていて甘そうな…さて、どうしようかのう?」
克敏の心の臓がその期待に鼓動を早くするのが我にも聞こえてくる。
克敏に見えるように舌を半分に分けると、克敏の喉がごくりと動く。まずは二つの突起周りを刺激する。それが4つになり、突起の先端をチロチロと舐める。
「舌…主様の舌…好きぃ…あっあぁあっ…あっあーーーーー!」
もっと強い快楽を得ようと、我の頭を抱える。
もう我以外は見えなくなっておるようだな。
かつとしの目はトロンと溶けかかり、口もだらしなく開いたまま。
そこからは我を呼ぶ甘い声。
「主…さ…ま。あぁっ…んっくうぅん…主さ…まぁあああっ!」
ほんに可愛いものよ。
我の手によってこのように乱れる克敏の姿に、我もまた観客のあった事を段々と忘れ去っていった。
胸の突起をさんざんにいじめ、克敏が一度気をやる。その体液を我の口で受け止めると、克敏の足を開かせて抱き合うように我の足の上に置き、そのままぐいっと両足を我の肩に乗せた。
克敏の可愛く主張するソレと我を受け入れる愛しい窪みが我の目の前に曝け出される。窪みに口を付けて中に残る克敏の液を舌で押し入れ、そのまま中で舌を分け、あちこちに刺激を与える。
「ふあっ!あ…やっ…こんな恥ずかしい…あぁっ…格好…んーあっ!!あっ…
舌が、舌…主様の舌ぁ…っめ、ダメぇええ!もっと、舌、もっと…主様…の舌で…虐め…て…あっ!くぅっん…あっ!あぁああっ!ひぃっ!!あぁっ…ぁあーーーーーっ!!!」
我の舌でこのように痴態を繰り広げ、ビクッビクッと身体が跳ね出す。
可愛くそそり立つそれが脈打ち膨らんでいく。
「良き眺めよのう。」
窪みから舌を出すと、克敏に囁く。
「あやつらに見せつけてやろう…我の愛しいものが誰なのかと言う事をっ!!」
瞬間、この秘め事を見ていた者達の存在を思い出した克敏の顔から血の気が引いていく。
「…っ!!!」
かつとしの顔が一瞬で青ざめ、我から逃げようともがく。
これよ、この顔。
ゾクゾクとする悪寒が我のソレを熱くしていく。
嫌がる克敏の体を外に向かせ、膝に腕を入れて抱き上げ立ち上がる。あやつらの方に我の体を向けると、克敏の足を開かせ、我の入るのをよく見えるようにした。
その霰もない姿にごくりとあやつらが喉を鳴らす。
「主様、ご勘弁をっ!!主様…主様…あっ…あーーーーーーーーーっ!!
克敏が恥ずかしさに足をばたつかせるのを無視して、我の先端を克敏の窪みにあてると、克敏がそれから逃れようと腰を上げた。胸の突起に背から再び分けた舌を伸ばして刺激を与えると、体をのけぞらせ、克敏の身体から力が抜けた。
瞬間、あやつらの息を飲む音が聞こえた。
よう見ておけよ。
そう心の内で思う。
落ちた体をそのまま我のソレが受け止めるように、一気に克敏の体に突き入れた。
「いや…っああああああああっ!!!」
先夜の残りもあり、窪みは我をどんどん受け入れていくが、当人はその苦しさと快楽により体を痙攣させ、だらしなく開いた口からは唾液が伝い、目からは止めどなく涙が溢れる。
我のを半分以上その体に受け入れたところで、克敏の体を敷いた着物の上に寝かせると、その脚を片方持ち上げる。
足と足の間に我の体を入れると、そのまま上から我の腰をゆっくりと落として根元まで捻り込んでいく。
「ーーーーーーーっ!!!!!」
声にならない悲鳴をあげ、克敏が体をばたつかせるが、ゆっくりとした我の動きに少しずつ慣れてきた克敏の口から再び嬌声が漏れ出した。
「あっ、ゆっくり…のに…あっ…あぁっ…何か…クる…あっ…これ…ダメ…あっ!あぁっ!ダメぇ…おか…しくな…る…主様、たす…って…主さっ…まぁあっ!あっ!だめっ!あっ!やっ!あっあっあぁああああああーーーーーっ!!!」
「くぅっ!!絞る…な…っ!!!」
克敏の出すに合わせて、克敏の奥深くに契りの証を刻印した。
諦めの口惜しい感情が桂から流れてくる。
ちらと盗み見ると、戒めを解かれた桂が楓に付き添われて歩き去って行く。楓が我に軽く会釈をし、二人の姿は見えなくなった。
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