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第三章・6
「んんぁ、はぁ、はぁ、あぁあ……」
背面座位の体位で、丈士は後ろから手を回し、七瀬の乳首を弄っていた。
ぷくんと腫れた粒を指で転がし、爪で弾く。
「んぁッ! や、やだ。もう……」
「悪魔が人間に犯されるのって、どんな感じ?」
「べ、別に? 僕が好きでやってることだもん」
きゅッきゅと緩急や強弱をつけ、丈士は執拗に乳首を責めた。
「悪魔、ってさ。人間より上位の存在として描かれることが多いじゃないか」
「あぁ、ふぁッ! だ、だから、僕は。そうなるためにッ!」
「七瀬が見習いから悪魔になったら、今度は俺が支配される番なのかな」
丈士は湯の中の七瀬に狙いをつけて、ゆっくりと貫いた。
「……ッ! あぁ、あ。はぁ、あ、あぁ!」
下から突き上げられ、七瀬は髪を散らして悶えた。
丈士の腕に爪を立て、泡立つ快楽をこらえようと頑張った。
「あ、でも、ダメ! あぁあん、気持ち悦いぃ!」
バスタブの水面が、大きくうねる。
水音が弾け、水滴が飛び散る。
「七瀬の内、ホント具合がいいよな」
「そ、そう?」
「ああ。もう出ちゃいそうだ」
途端に、七瀬は瞳を輝かせた。
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