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第四章・7
三嶋と丈士、二人はシャワーを浴び終えると、寝室へ入っていった。
とことこと、七瀬もその後に続いた。
「何でついてくるんだよ!」
「あの人と、二人でエッチするの?」
「まあな」
「3Pとか、興味ない?」
いいからお前は出て行け、と丈士は七瀬をつまみ出した。
「ひどい! 僕はどこで寝るの!?」
「ソファで寝ろ」
「ヤだ!」
「だったら、石川さんにでも遊んでもらえ」
ばたん、とドアが閉まった。
「まだ妬いてるのかな」
それにしても、悪だ。
ドアが閉まる間際に見た、三嶋の勝ち誇ったような表情。
「あの人も、腹黒だ!」
仕方がないので、七瀬は石川に電話を掛けることにした。
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