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第八章・7

「相良さんのお友達、三嶋さんが七瀬にドラッグを飲ませました。紅茶に忍ばせて」 「み、三嶋? 何で?」 「逆恨み、ですよ。相良さんに捨てられた三嶋さんは、七瀬に逆恨みしたのです」  全て、因果応報。  丈士の悪事は、そのまま自分に降ってかかった。 「……丈士、さん」 「七瀬、しっかりしろ」 「僕、死んじゃうみたい」 「バカなこと、言うな」 「短い間だったけど、楽しかった」 「これからも、ずっと楽しくやっていこう。な?」 「丈士さん、大、好き……」 「七瀬。おい、七瀬。七瀬!」  最期に、七瀬は笑った。  ぽろりと一粒涙をこぼし、笑顔のまま動かなくなった。

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