72 / 75
第九章・7
「あ、あぁんッ! 丈士さん、指、今、何本入ってるのぉ!?」
「3本。だいぶ解れたね」
「う、嘘ッ! 指3本も、おシリの孔に入るの!?」
七瀬が俺を受け入れてくれたからだよ、と丈士は彼を抱きしめた。
「今から、指より太くて長いもの挿れるけど、いい?」
「う……」
「怖い? 七瀬が嫌なら、やめるよ」
七瀬は、丈士に向かって腕を伸ばした。
その手に、丈士はしっかりと指を絡めた。
つぷ、と先端が潜り込んだだけで、びくんと震える七瀬が可愛い。
そのままゆっくり押し込むように、丈士は七瀬の内に挿入っていった。
「う、ぁあ。ふぁ、あ。あぁあ、あんッ! はぁああ!」
七瀬の温かな体内に、丈士はしばらくとどまった。
彼の驚きと呼吸が鎮まるまで待って、滑らかに腰を動かし始めた。
「ひぁ、あん! あ、何、これ。あぁあん!」
ヤだ。
気持ち、悦いよう。
「丈士さん! 丈士さんン!」
「七瀬、平気か? 痛くないか?」
「うぅん、変な気分! 気持ち悦い!」
よかった。
七瀬はやっぱり、七瀬のままだ。
「あ、出る! 出ちゃうぅ!」
丈士は先に放たれた七瀬の精を腹に受け、その熱を愛しく噛みしめた。
ともだちにシェアしよう!