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「なにこれ、下着べちょべちょじゃん。……もうイッてた?」  暴かれたものを言葉にされて、リーネは突如湧いた恥ずかしさに身が焼ける思いで首を振った。 「い、淫魔だから……濡れるのは仕方なくて……それに、その、俺、ぬ、濡れやすいからっ……」  言い訳をしても恥ずかしさが薄れるはずもなく、その間にも下半身はすっかり露わにされてしまった。脚を閉じようとしても、靖満の身体が割り込んできて隠すこともできなかった。 「そういえばアナルも濡れるって言ってた? さっき……」  独り言のように呟いて、靖満はリーネの脚を押し上げながら、抵抗する間もなく入り口に触れてきた。 「やっ……」  さすがに怖くなって思わず声を上げたが、濡れ切ったそこに指を差し込まれて息が止まった。太いものを欲しがってやまなかった場所への刺激に、びくびくとペニスが震えて、リーネは羞恥で死んでしまいそうだと思う。 「……すげーやらしい穴……」  ぼそ、と靖満は呟いて、たまらなくなったように己の反り返ったペニスを取り出した。それを目の当たりにして、リーネはごくりと喉を鳴らしてしまう。今まで欲しくて欲しくてたまらなかったのに、どうしても手を伸ばす勇気の出なかったものが目の前にあって、期待だけで果ててしまいそうな気がした。 「生で、中出しされたいんだよな? りいね……」  言質を取るように問いかけられて、リーネはたまらずにこくこくと頷いた。ここまで来てそれをおあずけされてしまうのは、とても耐えられそうになかった。 「い……挿れてください、靖満さん……靖満さんの精子ください……!」  恥ずかしさも恐ろしさも、欲望の前には無力だった。リーネが訴えると、強い力で脚を開かされて、中心に熱いペニスを押し付けられる。期待で焼け焦げそうなリーネの身体を押し開いて、待ちわびたそれはずぶずぶと挿入された。 「あぁあああ……! ああっ……!」  リーネは声を上げてシーツの上で身悶えた。靖満の先走りが内側に擦りつけられて、その甘さに腰が溶けてしまいそうだった。 「ああ……やっ……おいしいぃ…………」  シーツをつかんで喘げば、涙がにじんで視界がぼやけた。靖満は根元まで挿入してしまうと、荒く息をつきながらリーネを見下ろす。 「……すげえ、たまんね……」  そう言うと同時に、靖満の腰が動き始めた。じゅぷじゅぷと音が立って、リーネは靖満の下で身をよじった。 「あああんっやだ、そんなずぼずぼしたらイッちゃう……!」  昨日からの空腹で、リーネの身体は靖満のペニスにあまりにも歓喜していた。突かれる度にペニスが跳ねて、今にも弾けてしまいそうだった。 「りいね、感じやすすぎだろっ……」  激しい水音を立てながら、靖満はリーネの中に何度もペニスを突き入れた。リーネはとても耐えられなくて、切なく悲鳴を上げながら身体を痙攣させる。それでも靖満は休むことなく、リーネの中を責め続けた。 「あーっ……あっあっイッちゃったのにっ……! おちんちんおいしいよぉ……! 靖満さんのちんちんおいしい……っ!」  半ば泣きながらリーネは靖満に揺さぶられた。靖満の手が伸びてきて、乳首をこね回されてまた甘い泣き声が出る。 「やだぁぁ……! おれもういっぱい気持ちいいから、はやく精子出してぇ……!」  泣いて身をよじっても、腰を押さえ込まれて奥までペニスを挿されて、リーネは逃げることなどできなかった。とうに脚に力が入らなくて、好き放題に突かれながらも、それが嬉しくていっそう涙が出た。 「ち、ちんちんおいしいよぉぉ……だめぇこんなの頭へんになるぅ……!」  じゅっぶじゅっぶと音を立てられる度に、正気が削げ落ちていくようだった。初めての食事はあまりにも刺激が強くて、ぐすぐすと泣きながら喘いでいると、不意に靖満が覆い被さってきてまた唇を塞がれた。 「んっんんんぅ……!」  口に唾液を注ぎ入れられながらペニスで奥まで責め立てられて、あまりの悦びにリーネの身体はまた不随意に痙攣した。ばちゅばちゅと激しく腰を打ち付けられて、死んでしまう、と思った矢先に、中で靖満のものが膨らんで、何よりも欲しかったものが奥にぶちまけられた。 「あっ…………ああっせぇし……いっぱい……!」  そのあまりの美味に目眩がして、リーネはそう声を上げたきり身を震わせることしかできなかった。意識が不鮮明になって、何をされているのかもわからなくなる。靖満が精を注いでくれているということだけが嬉しくて、シーツの濡れていく感触も現実なのかどうかわからなかった。

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