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15-3
ベッドであおむけに寝て両膝を持ち上げて、緊張しながらなにも言わずに真を誘導した。
真も緊張しながら無言で距離を詰めてくる。
真は俺の膝に左手を置いて、右手で熱いものを支えて、入り口を先端で触れた。
何度かローションで先端をすべらせて、そっと、中に、入ってきた。
……俺でもちゃんと、ここまで来れるんだ。
全部入らなくても、また心が満たされる。
本当に少しずつ、奥に進んでは戻って、半分くらい入ったとき真が口を開いた。
「その顔は、どういう顔?」
聞かれて、今緊張と感動で神妙な顔しちゃってたなと気づく。
「チカラ抜くのに集中してる顔。大丈夫だからそのまま入れて」
答えてから、正直につけ足す。
「あとね、幸せをかみしめてる顔」
「ん。そうか」
つぶやくといろいろと安心したのか、入れることに集中するように下を向く。
真は俺の両膝に両手を置いて、またゆっくり進んで戻るをくり返す。
最後まで入ったから、俺は膝をかかえてた手をはずして両腕を広げた。
真が俺を抱きしめたから、俺も真を抱きしめる。
何度も思う、俺も全部いい。
真は俺の表情を確認しながら動く。
首筋をいたわるようになめ上げて、耳にはキスをして。
動きが大きくなって真の息が荒くなって、俺は首筋に当たる吐息に感じて真をギュッとしめつけた。
正常位から片足上げて燕返ししてきて、裏返されて寝バックで攻められる。
だから俺もバックのあと騎乗位からの対面座位で攻め返したけど、全部真にも動かれて、どうしても行為の量がアンバランスになってしまう。
だけど。
優位に立てないとか思わない。
会話なしで雰囲気で体位変えてた、通じ合ってるようでなんかいい。
真、俺とのエッチに自信ないらしくときどき心配そうな目を向けるのに、動き自体は自然体で迷ったり悩んだり全然してなくて、無理させてごめんねってならない。
本能的にエッチがうまいのかも。
さりげないキスと同じ、なんかズルい。
違う、そんなマイナス感情じゃない。
かっこいい、好き。
正常位に戻って腰上げ気味で激しく突かれる。
自分のモノを無意識でふれてたら、真が俺の手をどけて、俺のを握ってきた。
「ちがう、邪魔だからおさえてただけ」
ひとりでいたずらしてたわけじゃない。
離してほしいのに、真は腰とは違うにぶい動きで、強めに俺を刺激した。
「いいだろ別に、さわっても」
いい、けど、でも。
もう、上り詰めるみたいなの来ちゃってる。
「待って、もういっちゃう」
「いっていいよ」
真がやめてくれない。
まだいきたくない。
けど、いっていいって言うし。
それならいくよ。
そんなにせかすなんて、いってほしいんでしょ。
真の望むようにしたいから。
だから真が激しいタイミングで、
小さい声でいくいく言いながら、
いった。
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