12 / 16
第12話
「なあ、いつから?」
「やだ…もっ…いやっ!」
「そんな半開きの口でヤダって言っても、ダメだよ。なぁ?いつからお兄ちゃんが好きなの?」
垂れる涎を舐め、再び唇を合わせる。
舌を押し入れ、口内を犯すように貪る。
「んんん…はぁ…っん!やっ…あっ…んん…」
口を閉じようとしても快楽には抗えず、半開きのままで嬌声をあげる。
「ほら、いつからか言わないとやめちゃうよ?」
唇を離すとはあはあと息をしながら、それでも俺から離れて体を起こそうとする。
ふう…ん
まだ溺れないのか…。
そろそろ快楽に溺れて、やめないでと言う甘い言葉を期待していた俺の心をバキッと折るような行為に、俄然やる気が出てくる。
「なあ、何でお兄ちゃんなの?」
尋ねながら両手首を掴む手に力を入れて、逃す気はないことをわからせる。
「痛い!離し…て…言わなきゃやめて…くれるって…っ!…っめて!やだ!やめてよぉ!」
「そう言ったけれど、やめるのやめた…あんたが俺に落ちるまでやめてやんない。」
ペロッと芯の先端を舐めると、ビクンと腰を浮かせて首を振る。
感じているくせに、出てくる言葉はやめてかよっ!
そんなに兄ちゃんが好きなのかよ?!
嫉妬に心が苛々とし、嫌がらせのような言葉が口をついて出た。
「今頃、あんたのお兄ちゃんもこうやってパートナーの彼を抱いてるんだよ!
彼の喘ぎ声を聞きながら、ここを指でほぐして…いや、舐めてるかもな…なあ、あんたにもやってやろうか?」
薫さんの背中に手を這わせて、双丘の間に指を入れた。
「くうっ!」
キュッと力を入れて、俺の指を阻む。
そんな一筋縄ではいかない薫さんの行為が俺のやる気という火に油を注いでいく。
「こんな事アニキはしない!アニキを侮辱するなっ!」
「おいおい、あんたの兄ちゃんはどれだけの聖人君子様だよ!?いいか?あんたのせいでお兄ちゃん達はいい迷惑してるって事にいい加減気がつけよ?!あ、あんたまだ童貞か?」
童貞と言う言葉で顔が真っ赤になり体がふるふると震えた。
「へぇ?!否定しないのか…だったら尚更だな。落とすなんて甘ったるいことはやめた。俺に堕としてやる。」
「何を勝手なこと!?」
掴んでいる両手を再びスエットで拘束すると、嫌がる足を無理矢理開かせた。
「ホントだ。ここも固くしまって綺麗なままだ。」
両足を持ち上げて、その蕾をじっくりと観察する。
「見るなぁ!!やだ!見ないでよぉ!!」
ばたつかせる足を布団に下ろし、双丘をぐいっと広げて舌を這わせる。
やだやだと泣き喚きながらも、しかしその合間合間に甘い吐息が入っているのを聞き逃さなかった。
「本当に何も感じていないならやめてやってもいいんだけどさ、あんた結構こっちの才能あるよね?」
ペロッと蕾を軽く舐める。
「ひあっ!あっ…やっ…あっん…めてよぉ…はあ…」
「こっちはすなおーに反応しちゃってるしな。」
ピンとそそり立った芯を指で弾く。
「やぁっ!ちっ…がう…ちがっ!」
「こんなにさせておいて、違う?だったらどんなに感じてもイキはしないってことだよな?」
キョロキョロと周囲を見回し、スエットのズボンから紐を抜き取ると、薫さんの芯にキュッと巻き付けて縛り上げた。
「痛い!やめてよぉ…もう、やだぁ!」
「あんたが嘘をつくからこうなったんだろう?それにさっさと俺に落ちればいいのに、頑なだしさぁ。俺だって別に痛いこととか、嫌なことをしたいわけじゃないんだ。でもさ、プロとしてのプライドズタボロにされちゃってるからさぁ…そろそろ本気出させてもらうな。」
俺の言葉を聞いて睨みつけようと俺を見た薫さんの、視線を逸らすこともできないほどに怯えて青ざめた顔を見て、唇を舌で舐めた。
ともだちにシェアしよう!