7 / 26
第7話
森永さんは腕の中の江崎くんが身体の力を抜くのを感じると、射精してもまだ元気の残るちんちんをそっと抜き出しました。
「んぁっ」
そんな動きにさえ江崎くんは嬌声を上げ、森永さんのちんちんは素直に江崎くんの声に反応します。森永さんは思わず「いい加減にしろよ……まだやる気か……」と萎えないままの自分のちんちんと江崎くんに心の中でツッコミました。
そんな森永さんの心の中では既に大反省会が始まっています。
『めっちゃ早かったなぁ俺……、カッコ悪ぃ。
けど江崎は初めてだし、むしろそれで正解!?
でも江崎にあんなに反応されたら仕方ないだろ! 我慢できないって! ……てか……
やっちまった!! 何流されてんの、俺!?
むしろ、何で流されてるの、江崎!! ちゃんと拒んでくれよ、江崎!
俺、好きな奴にあんなんされたら拒めない……』
反省会のおかげでやや元気を無くした自分のちんちんをコンドームから抜き取り、何時もより大量の自分の精液を「すごい出たな……」と感心して眺めます。
好きな相手の、江崎のあんな痴態を見て冷静でいられるわけがないよな。と半ば逆ギレ気味に江崎くんを見ると、江崎くんはまだ息も整わないままうつ伏せに寝ています。さっきまであそこに……と尻を見ると、尻の穴がまだ閉じきらずにひくひくとその中を見せています。
森永さんの反省したはずのちんちんは、あっという間に反省を忘れてぎゅんっと元気を取り戻しました。
いやいや、もうお終い。
森永さんはそう自分に言い聞かせて、江崎くんのちんちんを綺麗にするために手を伸ばします。すると「んんっ……」と、まだ色っぽい声をあげて江崎くんは自ら仰向けになりました。江崎くんのちんちんは流石にだらんと力尽きています。
「森永さん……」
江崎くんは、腕を延ばして森永さんにハグをねだり、息を吐くとキスをねだります。森永さんが軽くキスをすると、江崎くんは森永さんの頭を抱いてもっと、と深いキスをねだります。
ヤバい、止まんねぇ……!
「んぅ……」
深くなるキスに江崎くんは吐息を漏らし、森永さんをぎゅっと抱き寄せます。
「ね……、もう一回……」
キスの間に江崎くんがねだります。
……!! なんだって!?
森永さんの理性は驚くけれど、身体はもう準備万端。江崎くんは……と覗き見ると、江崎くんのちんちんも元気を取り戻しつつあります。その後ろ、お尻の穴もひくひくと息衝いて森永さんを誘っているはずです。
ここで続けてしまったら、江崎は明日動くのツライだろうな。とか、江崎はノンケのはずなのに……本当にいいの!? とか、今更な事が森永さんの頭をよぎりましたが、それも一瞬。
だって、こんな状況でこんな状態でディープキスされながらねだられて、断れる男なんていますか!? いませんよね!? もちろん森永さんも断れません。いえ、断りません。再び「いただきます」と心の中で頭を下げて美味しく江崎くんをいただきにかかります。
森永さんが再び江崎くんの身体をまさぐると、江崎くんがぎゅっと抱きつき恥ずかし気に呟きました。
「今度は、ぎゅっとしたまま、したいです……」
…………!!
森永さんは驚いて自分が鼻血を吹くかと思いました。20歳、いや15歳若かったら本当に鼻血が出たかもしれません。そして、それ以上に股間にぎゅんぎゅん血が集まってくるのを感じます。でも、動揺したのは一瞬。
「天然て、こえーな……」
森永さんはボソリと呟いて起き上がって座り、江崎くんを上に誘います。
「ここ、自分で上に乗れる?」
江崎くんは森永さんに背を向けて膝に座ろうとして「違う、こっち」と笑いながら向かい合わせに促されます。江崎くんは、初めて勃起した森永さんのちんちんと向かい合って少し怯みました。
「抱き合うならこっちなんだけど、嫌なら背中からでもいいよ。好きな方で座って」
森永さんに判断を委ねられ一瞬迷ってから「こっちにします」と、向き合う形を選んだ江崎くんは、今更ながら森永さんに見つめられているのを感じて恥ずかしくなりました。
あんなに大胆だったのに、今頃になって恥じらってる江崎って本当可愛いなぁ。
「足、開いて跨いで座って」
森永さんは、江崎くんの羞恥に気付かないふりで促します。
「こう……です?」
江崎くんは促されるまま、森永さんの肩に手をかけ森永さんを跨いで座ろうとしましたが、そこで勃起した森永さんのちんちんに気付き、ぴたりと止まります。
あれ……? これってどうすんの?
「腰支えてるから、自分で入れられる?」
森永さんがするりと片手で腰を、もう片手で自分のちんちんを支えます。
「これでいい?」と江崎くんは森永さんの身体に手を着いて身体を支えると、恐る恐る腰を降ろしました。穴に入るように森永さんのちんちんを尻に当てながら探って腰を降ろすと、森永さんのちんちんは江崎くんの慣らされ拡げられた尻穴にゆっくりと呑み込まれていきます。
「はぁ……んっ……んっ!」
江崎くんは時折ビクリと仰け反り痙攣して、森永さんに気持ちのいい場所を伝えます。森永さんは両手を腰に添えると江崎くんのゆっくりとした挿入のペースに合わせて、ゆるく腰を揺すり気持ちのいい場所を刺激します。
「んっ……ぁ……」
「これも、気持ちいいんだけど、そろそろ、もっと奥まで、入っていい?」
気持ち良さに震えている江崎くんにそう語りかけると、森永さんは江崎くんの奥深くまで一気に突き刺します。
「あぁっ……んっ!!」
江崎くんは一際大きく叫び、身体を硬直させました。そのまま崩れ落ちそうになる江崎くんを抱き止め、抱き締めました。
「えざき、手回して、ぎゅっとしてみな」
江崎くんは森永さんに言われるまま、森永さんに抱きつきます。
「こうするの、気持ちいい?」
抱きしめた江崎くんを見上げて森永さんが聞きました。
「きもちいい……」
江崎くんはとろりとした目で森永さんを見つめてやや舌足らずに答え、唇を落として森永さんにキスをしました。
「俺も、気持ちいい。もっと、気持ちよくなってもいい?」
濃厚なキスに応えながら森永さんが問いかけ、江崎くんは「ん……っ」と僅かに頷きました。森永さんは江崎くんを強く抱き締めると深く腰を突き上げます。
「えざき……」
江崎くんの名前を呼ぶと森永さんの身体中から、気持ち良さと一緒に切ないような好きの気持ちが溢れてきます。
「ぁっ……、んっ……、あっ……」
森永さんの声が聞こえているのかいないのか、江崎くんは森永さんに抱き着いて揺さぶられ、快感だけを追いかけています。
「えざき……」
森永さんは心の中でだけ「好き」と続けて、江崎くんの名前を呼びます。今なら江崎くんも聞き逃すかも知れないし誤魔化せるかも知れませんが、森永さんは「好きだ」と言う事が出来ませんでした。
「えざき……、えざき……」
森永さんは好きと続けられないまま江崎くんの名前を呼び続けます。
「んぁぁ……! きもちぃ……、あっ、もりな……さっ、も、だめ……! もりながさっ……ん!」
激しく抱き合いながら江崎くんに名前を呼ばれ、森永さんは切ないような充足感を感じます。
「もうイク? イきそう? こっちも気持ち良くなろうか。ほら、自分で触って……」
森永さんは二人の腹に挟まれている江崎くんのちんちんに触れて、江崎くんが自分で触るように促します。
「だめっ!」
「ダメじゃない、もっと気持ち良くなるから、触って……」
「やだ……、むり……」と言いながらも、江崎くんは森永さんに言われるまま自分のちんちんを握ります。森永さんは江崎くんに「ちゃんと握ってて」と言い、江崎くんの背中を抱き直しました。
「んっ、あっ……」
激しくなる森永さんの動きに合わせて江崎くんの声が漏れ出ます。江崎くんは「無理」と言いながらもちんちんに触ってしまえば気持ちが良くて、森永さんの動きに夢中で呼吸を合わせます。
「えざき……、気持ちい?」
森永さんが荒い息の合間に聞いても江崎くんには聞こえていないのか喘ぎだけが返ってきます。森永さんは江崎くんの言葉が聞きたくて動きを止め、それから江崎くんの弱い場所ばかりを執拗に刺激します。
「んぁっ! それ……、だめっ! そこっ、やぁっ……」
「……えざき、ここ好き? 気持ちい? いいって言って……」
甘い声で森永さんがねだると、江崎くんは素直に誘導されて「きもちいい」と溢します。
「えざき……、きもちい……。キスしたい、キスして……」
促されるままキスをして江崎くんがキスの合間に「も、ダメ……」と呟くと、森永さんは抱き合ったまま江崎くんを押し倒し覆いかぶさりながら言いました。
「もちょっと、頑張って……」
江崎くんは耐えるのを放棄して言います。
「も、無理……、ダメ、イクから……」
「イっていいよ。こっちも可愛がってやる。何度でもイって……」
森永さんはそう言って再びキスをながら、自分のちんちんを握っている江崎くんの手の上から江崎くんのちんちんを握りました。押し倒されて片手を離されたことで身体の密着が少なくなり、江崎くんはなんだか風が吹くみたいに寂しくなります。
「あっ……。や……、はなれるのやだ……、ぎゅってして」
甘えた声で江崎くんにねだられて全身をゾクゾクさせた森永さんは「じゃあ江崎がくっついてて」と言い、江崎くんが抱きつくのを待ちます。森永さんの首の後ろに手を回した江崎くんが積極的にキスをねだると同時に、森永さんはちんちんの抜き刺しを開始しました。
「んっ、あっ……」
優しくにぎっていた江崎くんのちんちんも同時にしごき始めます。
「やっ、ちんこ、やだっ……、イク……」
「イって、何度でもイってよ」
森永さんはちんちんと尻と容赦なく江崎くんを追い立てます。江崎くんは「うっ、ぁっ、」と揺すぶられる度に声を漏らしながら追い詰められていきます。
「ぁああぁ!!」
江崎くんは簡単に絶頂まで導かれ、森永さんの手の中に吐精しました。森永さんは一度止まって「上手」というように江崎くんにご褒美のキスを与え、そのまま動き始めます。
「あっ!! だめぇっ! イった……!! もう、イったからぁ……」
「うんっ、もっと、きもちよく、なろうなっ」
江崎くんが止めてと頼んでもお構いなしです。森永さんの理性はどこかに行ってしまったようです。
「ぁあっ、んっ……、あっ」
江崎くんも辛いはずなのに、どんどん声が甘くなっていきます。もう二人とも理性の声なんてどこにも届きません。
初めての夜に『獣のように』なんて揶揄は使いたくなかったはずなのに、森永さんは江崎くんに溺れていきました。
ともだちにシェアしよう!