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第18話

 まさか、そんなことまで自分で調べてくれたなんて。本気で自分のことを考えてくれていたのかと、森永さんはくすぐったく、嬉しくなります。  それにしても「ちんこ痛ぇ……」ポツリとつぶやきます。  股間のソレはギンギンに勃って存在を主張しています。あんな可愛い告白を受けて、泣き顔を見せて、キスだけでとろけた顔を見せて……、興奮するなって方が無理ってものです。  だけど、ここで一回り年上の威厳は保っておきたい。そう思うこと自体が器の小さい証だとわかってますが、ギラギラにぎらつく自分を繕いたい気持ちもあります。 「とりあえず、風呂の用意でもしとくか」  江崎くんの好きそうな泡の入浴剤を入れて浴槽に湯を張り、森永さんは迷ってからそのままシャワーを浴びて待つことにします。本当は一緒に風呂に浸かりたいけれど、江崎くんとは思えないあの恥じらいっぷりからして拒否される気がします。  ずっと江崎くんのことを可愛いと思っていたけれど、あの恥じらい方は予想外でした。正直、股間直撃です。  本当に、経験少ないのかもなぁ……。そんな相手に今準備させてるなんて……。  森永さんが良心の呵責と興奮でグラグラしながら身体を流していると浴室のドアが開き「せっかくだし一緒に入りましょうよ」とやたらと明るい江崎くんの声がしました。  ……あれ、恥じらいは?  予想外の行動に森永さんは驚きますが、そんなことはお構いなしに江崎くんはマイペースです。 「うわっ! 泡風呂だぁ。泡風呂初体験~」  小学生みたいにはしゃいであふれそうに泡立つ浴槽に飛び込み歓声を上げています。むしろ、江崎くんよりも意識してしまった森永さんの方が恥ずかしくて、解かりやすく目を逸らしてしまいました。 「森永さん、見てみて! 泡ビキニ~」  呼ばれて振り向けば、胸と腰に泡を付けてポーズを取る江崎くん。  可愛い! 可愛いけれど…… 「何やってんの?」 「子供の頃、泡風呂やりたくてこういうのしませんでした?」 「泡風呂に憧れはしたけど……」  森永さんは江崎くんに近付きます。 「セクシーなお姉ちゃんがテレビとかグラビアでこういのするとドキドキして、やって見たいなって。森永さんもドキドキします? 俺セクシー?」  おかしなシナを作ってセクシーアピールをする江崎くん。でも、そのセクシーポーズ、みんな女性向けなんですよね。厚いけど平べったい胸や骨ばっているけど意外と逞しい腰を強調するみたいで滑稽、だけど逆になんとも言えない色っぽさが漂います。  こんもりとした泡が流れて薄く残った泡の中からサーモンピンクの先っぽが覗き、ゴクリと森永さんは唾を飲みました。 「泡、流れてるぞ。ほらこっちも、こっちも……見えちゃっていいのか?」 「あっ……」  咄嗟に両手をクロスして胸を隠す江崎くん。  ……そこは恥じらうのかよ!  そして、あっという間にスイッチの入っちゃった森永さん。 「ちゃんと隠さないと、ほら」 「ぁっ」 「こっちもな、ちゃんと……」  江崎くんの手をどかして、手に取った泡を江崎くんの胸に盛ります。 両胸にふわりと泡を盛られ、羽根でくすぐられるみたいなくすぐったさに身をよじります。 「ちゃんとできたな。あ、こっちも出てきちゃいそうだな」  泡ビキニのパンツ部分は泡だけじゃない盛り上がりがむくりと首をもたげはじめています。その下には泡まみれのたわし。だけど、こんなに色っぽくてむらむらするたわしは他にみたことがありません。  これは次にたわし見た時にドキドキしちゃうな、きっと。  江崎くんの手を抑え、たんまりと手に取った泡を股間に盛ります。 「っは……」  江崎くんの口からは、吐息だけがこぼれます。 「あれ? この水着、後ろがガラ空きだな」  森永さんは正面から抱きしめるみたいに近付いたままお尻をするりと撫でます。 「んっ」  股間の、江崎くんのちんちんがピクリと動いたのが泡越しに伝わり、とろりと泡が振り落とされて流れてゆきます。ゆっくりと流れる泡に股間をやわらかく撫でられてゾワゾワとした感覚が足先から登ってきました。  前と後ろから腰をさわさわと刺激されて、フルッと江崎くんが震えました。 「ぁっ、やっ」 「やだ? そっかぁ、じゃあお風呂入ってあったまろっか?」 「え?」  森永さんは江崎くんから手を離すと、ザブリと湯船に入り「ここにおいで」と江崎くんを手招きします。臨戦態勢だった江崎くんはあっけなく放り出され、寂しさに触って欲しくてたまらなくなります。  江崎くんが素直に森永さんの足の間に収まると、待っていましたと森永さんが後ろから抱きしめました。温かいお湯の中で肌と肌がしっとりと吸い付くように触れました。  森永さんだぁ……。  江崎くんは一週間ぶりの森永さんの体温が熱くてくらくらしてきました。それより前は、森永さんがこんなに熱いなんて知りもしなかったのに、一度しか触れたことのない森永さんの肌がこんなにも馴染んで、こんなにも安心して、こんなにドキドキするなんて……。 「今は何もしないよ、くっ付いてるだけ。頑張ってくれたから少し休憩してゆっくりしてから」  森永さんはそう耳元に直接ささやきます。江崎くんはそれだけでのぼせてしまいそうで森永さんの腕の中から逃れました。  恥ずかしいけれど……、今は、抱き締められるより抱き合いたい。  江崎くんは、江崎くんに逃げられてしょぼんとした森永さんと向き合い腕を伸ばします。伸ばした腕にふわふわとまとわりつく泡がくすぐったくて、嬉しさと恥ずかしさと期待と、色々混ざって口元がほころびます。江崎くんの意図を察した森永さんがすぐに江崎くんを正面から引き寄せました。

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