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それからも、高遠原は謎の行動を繰り返した。
俺と徹が二人だけになる時間。登下校と昼休みをメインに、高遠原は俺たちと徹底的に行動を共にしたがった。
そして迎えた、金曜日の放課後。
「ん……は、ぁ……っ」
終わらせたはずの関係は、未だに継続中だったらしい。
腰が疼くような気持ちのいいキスを俺にして、高遠原は俺の制服からネクタイをほどく。
「あ、ん……っ!」
ワイシャツの上から胸を撫でられるだけで、声が出てしまう。
それもこれも全部、コイツのせいだ……!
どうやら高遠原は乳首を弄るのが好きなようで、よく、俺の乳首を触る。
「キスマーク、消えたみたいだな」
消えてもらってないと困るからな。こう見えて、ネットでキスマークの消し方を検索しまくったんだぞ。
ワイシャツを脱がした高遠原は、ご満悦のようだ。
「いつ見ても、お前のココは可愛いな……」
露出された胸を弄り、高遠原が呟く。
「ひ、っあ、やぁ……っ」
開発された性感帯は、俺の下半身に十分な疼きを与える。
ベッドの上で身じろぐと、俺の反応に高遠原が気付いたらしい。
ズボンの上からそっと、下半身も触ってくる。
「や、っ!」
反射的に、拒否するような態度をとってしまう。
こんなことをする理由、俺たちにはもう……ない、はずだ。
なのにどうして俺は……こうして、されるがままになっているんだろう。
首を横に振った俺を見て、高遠原は笑った。
「痛いことはしねェよ。……知ってるだろ?」
「ん……っ」
優しく撫でられると、脚を開いてしまう。無意識だ。
こんなことしたって……コイツはもう、俺と友達に戻ろうとしない。
俺ももう、コイツとどう接したらいいのか……分からないんだ。
(だけど……あんまり、いやじゃ……ない、っ)
高遠原は強引だし、意地悪でもある。俺のいやがることばかりするし、いつも俺を振り回す。
それでも、開発された体は……高遠原からの快感を求めている。
潤んだ瞳で見つめると、高遠原は優しく微笑んだ。
(ヤッパリ、コイツ……カッコいいな……っ)
思わず、見惚れてしまう。
こういうとき、本当に思う。高遠原は凄くカッコいいって。
ネクタイを外して上着を脱がれると、勝手に胸がドキドキする。
(俺、何か……凄く、変だ……っ)
嫌いじゃないと認めてから、俺は高遠原のいいところを探そうと躍起になっている気がするけれど。
子供の頃から、コイツはモテていた。その理由が、何となく分かる。
「そんな目で見るなよ、真冬。……虐めたくなるだろォが」
いつも遠慮しない奴が、なにを言っているんだか。
そう文句を言おうとしたが、その声は嬌声のような悲鳴に変わった。
「あっ、ひぁ……ん、っ!」
突然、下半身を扱かれたからだ。
「あっ! ん、ひぅ……っ! い、いきなり……あ、っ!」
高遠原の手によってだいぶ感じやすくなったそこは、すぐに濡れた。
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