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奥に、美鶴のが当たっている。
「もっ、とぉ! やぁ、んっ! あっ! ふぁっ!」
俺のナカを、容赦なく犯しているんだ。
「く……ッ! 真冬、一回……ナカに、出すぞ……ッ!」
「ふぁ、んっ! ほ、ほしぃ……っ! 美鶴の、ナカに……ナカに、だしてぇ……っ!」
上手くできているかは分からないけど、必死に。
後ろで、美鶴のモノを締めつけてみる。
そうすると、上手くいったらしい。
「く、ッ!」
「あっ、あぁっ! だめっ、ぁあっ! イっちゃ――んんぅ、っ!」
美鶴の熱が、奥深くに注がれる。
その感覚が好きで、俺も二度目の絶頂を迎えた。
――だけど、美鶴はそれだけでは解放してくれない。
「え……っ? ま、待って、美つ――ひ、ぁん、っ!」
抵抗する間もなく、ベッドに押し倒される。
そしてそのまま、さっきとは角度を変えて。
美鶴のモノが、深く……突き挿れられる。
「あ、んっ! ぁあ、ひぁっ!」
「すげェ締まる……ッ。そんなに好きかよ、コレが……ッ」
「ちがっ、違う、っ! 美鶴が、激しくする、からぁ……あ、っ!」
覆いかぶさる美鶴の背中に、腕を回す。
そうすると、気を良くしたのか。
「ハッ! 煽るのが上手くなったじゃねェか……よッ!」
「んぁあ、っ!」
奥まで、深く突かれた。
「んぁっ! ぁあっ! ひぅ、んっ!」
激しく突き上げられて、声が途切れ途切れに漏れ出る。
「みつ、るぅ……っ! ひぁ、んぅっ! まっ、また、俺……っ!」
何度も。
何度もなんども、美鶴が俺を穿つ。
そんなことをされたら……美鶴に慣らされた体が、反応しないワケない。
「あっ、あぁっ! だめっ、ぁあっ!」
「あぁ、真冬……ッ! こっちも、もう……ッ!」
「だめ、だめぇ、っ! 俺、またっ、イっちゃ――んんぅっ!」
互いの体に腕を回し、強く抱き締め合う。
そうして、俺たちは。
互いの体温を感じながら、達してしまった。
そうするとさすがに脱力して、美鶴が俺にもたれかかる。
「……お前、マジで名器だな……ッ」
「あんまり嬉しくない……っ」
「だからって頭をグリグリするんじゃねェよ……」
覆いかぶさってくる美鶴を、優しく抱き締めた。
すると、なにかを思ったのか。
「……真冬」
美鶴が囁くように、俺の名前を呼んだ。
「もう、一人にしねェから」
触れるだけの、口づけ。
その後に……美鶴は優しく微笑んで、そう言ってくれた。
だから、俺は。
「……遅いんだよ、ばか……っ」
大嫌いで。
大好きな、幼馴染みに。
キスと共にそう、言い返してやった。
6話・大事にするのが好き 了
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