8 / 50

第3話※

「鷗のせいで、手え付けられないわよ」  バーの閉店後、那緒の帰ったロッカールームで、珊瑚に押さえ込まれた俺は下着を下ろされる。  琥珀は冷淡な表情で、スマホのレンズをこちらに向けていた。 「相変わらずのガキちんぽねえ。皮も余ってる」 「んう、んぐ」  乱暴に性器を扱かれ、剥き出しにされた先端に琥珀がスマホを近づけた。 「那緒ちゃんに庇われてニヤニヤして、気持ち悪いのよアンタ。毎日毎日、那緒ちゃん見て、ケツの穴ひくつかせてんじゃないわよ」 「じ、じでない」 「即ハメられマンのくせに。昨日実家に帰ったんでしょ?叔父さんとの約束だもんね?お尻可愛がってもらったんでしょ?何されたか教えなさいよ」  珊瑚に鼻で笑われ、思わず頭に血が昇る。  睨みつけても逆効果で、余計性器をいたぶられた。 「ん、んう、いつも、みたく。穴広げられ、て。セックスしただけ、だ。面白くもなんとも、ないだろ」 「で、何回イったんですか、変態くん」  琥珀は上から、俺の顔面に唾を吐いた。 「さ、3回」 「中出しされたのは?」 「2回だよ、だからどうした」  那緒に焚きつけられたせいなのか、いつもより口ぶりが強くなる。  俺にだって味方がいるぞ、となぜか心強かった。 「調子乗んじゃないわよ、淫乱が」  尻にあてがわれる猛った珊瑚の性器。  強引にねじ込まれ、内蔵がえぐれるような痛みに襲われる。  気持ち良くはない。  服従させるためのセックス。  自分の人生、そればっかりだ。 「ぼろぼろでみすぼらしい体。肋骨浮いて気持ち悪いし、傷だらけで気持ち悪い。不細工がいい気になって、人並みに恋焦がれる姿、気持ち悪いのよ」 「ふぐうッ!」  突き上げられた拍子に、珊瑚の先端が結腸を無理やりこじ開ける。  苦しい。痛い。しんどい。  薄い腹に、内側から珊瑚の形がぼこぼこと見えた。

ともだちにシェアしよう!