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「おまえみたいな欠陥品が、普通に生きようとしちゃダメなんですよ。ヒエラルキーが崩れて、場が荒れちゃうじゃないですか。鷗さんのせいで僕が那緒に嫌われちゃったらどうすんですか?鷗さんのせいですよ」  琥珀が俺の胸を靴底で踏み付ける。  例の銀行マンと、俺が少し会話したときもそうだ。  独占欲が強く依存型の琥珀は、俺ごときの介入でこうも簡単に精神ズタボロになる。  俺を虐げ、自分の方が上だと徹底的に顕示する。  くりくりの二重まぶた。長いまつ毛。  少年を彷彿とさせる幼い出で立ち。  なんで俺相手に焦ってんの、って思うくらい、恵まれた外見で。それなのにずっと自信がない。 「琥珀、那緒が好き、なの?」  珊瑚に体を揺さぶられ、声が震えた。  ギリギリまで引き抜かれた性器が、力任せに最奥を貫いてくる。  両脚を開かされ、無様な格好で男としての尊厳は根こそぎ奪われる。  琥珀は何も言わない。 「大丈夫だよ、琥珀」  こんなことしなくても、俺に那緒は似合わない。  ズタボロの人間同士でなじりあっても、結局俺たちは同じ穴のムジナなんだ。 「ぺらぺら喋ってんじゃないわよ」  腹を破く勢いで突き立てられた珊瑚の性器が、前立腺をかすめる。  散々好き勝手されてきた体は欲望に忠実で、勃ち上がった性器の先端から俺は情けなくも射精した。  体勢を変え、床へ押さえ込まれるようにして、獣じみたセックスを受け入れる。  尻の穴が熱い。    奥の方で、どろりとした熱を感じた。  

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