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05
「お、重形さんッ!暴力はまずいですよッ」
国見が俺と重形の間に割って入る。
松井はニヤニヤとただこちらを眺めていた。
「暴力じゃない、躾だ躾。テーブルに乗って、股開いてしゃがめ。ちんぽこ揺らして謝罪だ、謝罪ッ!」
髪を鷲掴みにされたまま、俺は乱暴にテーブルへ引きずり上げられる。
料理の皿を避け、俺は彼にされるがまま、要求通りにガラステーブルの上で腰を下ろした。
怖かった。
顔に出ていないかも知れないが、いつだって、理不尽に殴られたり、無遠慮に体をまさぐられたりするのは怖かった。
なんで俺ばっかって。
俺の人生ってなんなんだよって。
「早くしろ、ゴミクズ」
膝がガタガタと震える。
歯列が噛み合わない。
「すみま、せん」
涙が、頬を伝った。
「お、出たぞ。AI泣き。無表情で涙。そうやって泣きゃ許してもらえるって、甘やかされてきた証拠だ。30手前で定職にもつかず、毎日ふらふら男遊びしやがって。お気楽なヤツだよ、おまえは」
髪から手を放した重形は、興奮気味に鼻を鳴らし、どさりと再びソファへ座り込む。
国見はこちらを見ずに生ハムを口へ放り込み、松井は相変わらずのにやけ顔だった。
「もっと股開け。そうだ。全てを見せるんだよ。羞恥心のカケラもない低脳なおまえなら、平然とちんぽこ見せれるだろ?ほら、息をするより簡単だ」
重形はシャンパンを片手に、空いた方の手で、俺の股ぐらをまさぐる。
片手間に、乱雑に、俺の性器を辱める。
喉がひゅう、ひゅうと音を立てる。
息苦しい。怖い。気持ち悪い。
「ここを痛くされるの、好きだもんなあ?」
皮余りの性器を指先できゅっと摘まれる。
ノーはない。全てがイエス。
俺はゆっくり、頭を上下させた。
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