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第12話※

「鷗のちんぽは、いつ見てもパイパンのダビデ像だ。早く皮を剥いて私に診せなさい」  早々に全裸を強要された俺は、ローテーブルに腰掛け、和志の前で性器をいじる。  パイパンだの、粗チンだの、今まで散々罵られてきたからどうってことない。  とにかく素直に従っていれば、最悪なことにならないのは経験上知っていた。 「尿道口が赤くなっているな?なぜだ」 「……バイトの、店長からマドラー突っ込んで、オナニーしろって言われたんで」 「自分でしたのか?さすが、アホだな」  和志は俺の性器を指先でつまみ、先端を縦やら横やらに押し潰す。  同じ男なら理解できるであろうはずなのに、容赦のない力を加えられ、俺は文字通り飛び上がった。 「いだだだだだたッ」 「うるさい。品のない声を出すな」 「ははは、はな、放して」  俺は下半身をまさぐる腕にしがみつく。  性器の先端はますます赤みを帯びた。 「鷗は、こうやって痛がったり、苦しんだりしている顔が一番似合うな。俺は負け犬です、と全身で公言しているように見える」  痛いくせに生理反応で勃ち上がる性器。  押し潰され、乱雑に擦られた先が、体液でぬらぬらと光っている。 「そうだ。おまえみたいな子どもちんぽにも使える尿道ブジーが手に入った。粗悪な海外製品だが、おまえ、別に将来的にここを使う予定ないからいいだろ」  和志はカバンから銀色の細い棒を取り出し、俺の勃ち上がった性器をそれで下から上へなぞり上げた。  俺に選択肢はない。  極力怪我をしないように股を開き、和志が満足のいく体勢を取り続ける。  蛍光灯の鈍い光に照らされた金属棒は、少量のローションを絡められ、真っ赤になった俺の尿道口へあてがわれる。  先端が丸い。  それは、くぷん、と俺の中へと侵入した。  

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