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第6話

二人で初めて風呂に入って、告白しあって、キスをして。 無事にのぼせました。 ベッドもキレイにしてくれたのは、本当に申し訳なくなる。 斗真は俺をキレイになったベッドに寝かして、買い物に出掛けて行って大量の荷物を持って帰ってきた。 生理用のオムツとタンポンとナプキンと下着をいっぱい用意してくれた。 適当に買ってきたって言う量じゃない! お弁当も買ってきてくれアイスのデザート付きにテンションが上がる♫ 「あー忘れてた。今日は土曜だから、土、日、月、月曜日で3日目か。水曜日か木曜日に病院に行くか。よし。」 婦人科の病院、遠いしあそこ行くと色々検査されるから嫌なんだよな。 憂鬱だけど行かないとダメだからな。 「病院?どこの?」 「5駅向こうの逸原病院ってこと。最初に見つけた男の先生がそこだったからさ。初めのうちは、生理の週数とか狂うらしくて。で、色々検査されるんだよね。」 エコー検査とか触診とか、考えてるだけで憂鬱。 斗真の優しい手つきで頭を撫でてくれる手が気持ちいい。 お腹に手を置いてくれてるの、暖かいし重みが嬉しい。 憂鬱な気分も安らいでいく。 「何時に行くの?」 「一度電話で確認しないと分からないけど、前行った時は19時から見てくれたんだよね。他の人たちと被らないようにしてくれてる。」 「ふーん。決まったら教えてね。俺も行くから。」 え?ビックリして振り返っちゃったよ。 「一緒に行かないつもりだった?」 「イヤ。ただその……。逆に一緒に行くのイヤかと思って。」 そんな訳ないよ、とキスをしてくれる斗真。 こんなに甘やかされて良いのか!? 金曜日19時から診察になり、斗真と病院来ている。 一緒について病院に来てくれることの心強さは本当にありがたい。 本当に感謝してるよ? なんで一緒に先生と話聞いているの? なんで一緒に検査室入ってんの? 待って!!触診まで見るな!!出てけ!! 思わず叫んだ俺は悪くないと思う。 斗真と一緒に先生から説明を聞いている。 子宮も卵巣もキレイに育っていて、いつでも妊娠できると。 まだ育てる事が出来ないのなら、避妊はちゃんとする事。 次回も連絡してから受診する事になった。 3600円払って、今は帰宅中。 俺のお小遣いが、飛んでいった。 100円足りなくて、斗真に借りた。 全額払うって言うけど、そこまで甘えるのは違うよね? 病院からずーっとムスッとしている斗真。 何も言わずに帰りの電車に乗ってるけど、手は離されない。 人が増えてきたら、斗真の腕の中に囲われる。 俺の肩に額を当てて寝た振りをしてるけどさ。 俺は恥ずかしいからね? そこの女子高生達!チラ見してキャッキャしない!! おーい、そこの野郎ども、写メ撮ったの見えたからな? 降りていく野郎どもの後ろに見知った顔が。 あっ、廃ビルによく居る不良君だ。 不良君、ここが降りる駅なのか。 今度会ったときに聞いてみよう。 腕をトントンしても反応がない。 「斗真君。生きてますか?」 軽く頷くので生きてるようだ。 「今日の夕飯は蒸し野菜で良いですか?」 ぎゅーっと俺を抱きしめて居る腕に力を入れて頭を横に振る。 「今日の夕飯は何が良いですか?」 俺の耳に息を吹きかけるんじゃない! 変な声が、でかけたわ! 「あーじゃあご飯要らないんですね。分かりました。」 俺の駅に着いたので、勢いよく斗真の腕の中から抜け出て電車から降りそのままダッシュ!! 何が気に食わないのか知らないが、いつまでも不貞腐れて居るなら勝手にしてろ! 速攻で捕まるけどね。 決して足の長さのせいでは無いと思う。 「話す事が出来るようになってからまたどうぞ。」 踏ん張って歩こうと足を出すけど、後ろから覆いかぶさるように抱きしめてくるせいで動けない。 なぜだ? 俺も男にハズだぞ? 運動していない体では斗真を引きづることすら出来ないのか。 おい、後ろから小刻みに振動が来てんぞ! 何笑ってんだ!! 「ごめん、ごめん。ちょっとね、考えちゃっただけ。」 「何を!!」 俺は怒って居るんだぞ!アピールをして怒った声を出してみる。 「もっと頼ってほしいなぁとか、けど進の為に金を使うのは厭わないんだけど、それが進の嫌がる事なら俺はどうしたら良いのかなぁとね。」 俺カッコ悪いなぁってぼやくけどさ。 イケメンすぎて鼻血出るかと思った。 今日は斗真の好物揃えてやろう。

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