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第12話

喉乾いたけど、動きたく無い。 身体が怠くて手を動かすのも辛い。 隣で寝てると思ったのに、斗真が居ない? あれ?シーツ綺麗になってる……!? ブカブカのTシャツを首元から覗けば、うわああああ! 二の腕やら胸やら噛み跡と赤い跡がいっぱい有るんだけどおおお!! 掛布をはぐってみれば、太ももの付け根にもついてる!! んなあああああ!! 恥ずか死する!! あれ?このTシャツ斗真のだよ? いつも借りて着ていたけど、なんだか今日は違う感じがする。 んふふふ。 んふふふふふ。 やばい、幸せすぎてニヤける。 「なぁーにを一人でゴロゴロ、ニヤニヤしてんの?」 スエットだけ履いた斗真が入ってきたけど、上半身なんで着てないの? あああああああ! 朝からエロいいいい!! 「斗真ここどうしたの?鎖骨の下うったの?あかくな……!!それやったの俺か!!」 「これ?進が吸い付いた跡だね」 斗真の鎖骨の下に赤い鬱血痕が有るよぅぅ。 イキすぎて苦しくて、誤魔化す様に斗真の身体に触って吸い付いた覚えがある! でも俺の者っていう証が見えるの、嬉しい。 「ふへへ。俺のものだぁ」 「全部、進のものになりました。ご感想は?」 寝転がる俺に覆い被さる斗真の背中を撫でていた手を首に回して 「苦しゅうないぞよ!いつまでも俺から離さないからな!」 と、触れるだけのキスをひとつ送ってやった。 キス一つでスイッチの入ってしまった斗真に追加で食べられてしまい、結局起き上がれたのは夕方5時。 流石にお腹が空きすぎてもう無理と泣いてしまった俺は悪くない。

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