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第14話

うーーー。うーーー。お腹痛い。 今回の生理は、かなり重い。 腰痛いし、お腹痛いし、あそこも鈍い痛みがするし、しんどいよ〜。 あまりの辛さに、学校に行ける気がしなくて休んだ。 「あらら〜辛そうね。いつも重いのかしら?」 お義母さんがコーンスープとカイロを持ってきてくれた。 「毎回では無いですね。何故か今回はひどいです。」 「お昼はおうどんにでもしましょうね」 「ありがとうございます。7回目なんですけど、何をどうしたら楽になるのかわからなくて。」 貼るカイロを下腹部につけて、コーンスープをいただく。 美味しい。 ちょうど良い甘さと暖かさにほっこりできるなぁ。 「痛み止めは飲んで無いの?はい、ちゃんと毛布をかけて冷やさないようにしないとね。靴下も履いておかないと!」 靴下どこ置いてるの?って言いながら部屋から出ていっちゃった。 真冬に使うような防寒セットを抱えて帰ってきた。 モコモコの分厚い靴下をはかされたけど、これめっちゃ気持ちいし、あったかい! 「ありがとうございます!お義母さん、これは素晴らしいですよ!これ欲しいなぁ。」 「気に入ってくれた?色違いのあるからこれあげるわ。あと、下半身を冷やさないタイツ有るから、体調が良くなったら一緒にお買い物にいきましょ♪」 あと、あそこのパンケーキもねぇ。と、お義母さんとの会話が楽しくて時間も忘れて、気がつけばうどん食べる事が出来ないくらい、オヤツでお腹が満たされてしまった。 お義母さんの作るお菓子が美味しいのが悪い! 「お義母さんは、その……。」 俺が気持ち悪く無いのだろうか? 楽しい空気を壊してしまうのは申し訳ないんだけど、やっぱり聞いておきたい気持ちが勝ってしまったよ。 お義母さんは何も言わずにニコニコと俺が喋り出すのを待ってくれている。 「気持ち悪く……思いませんか?」 聞いてしまった。 怖くて顔なんて見れないよ。 ふわっと優しくお義母さんに抱きしめられてしまった。 わずかに震えてしまっている自分に気づいちゃったよ。 「私はね、お父さんが大好きなの。斗真もちゃんと好きよ。けど、お父さんの方が大好きなの。本当なら斗真のそばに居てあげないといけないってわかってはいるつもり。でもお父さんが1番だから斗真とお父さんが仲良くしてると、やきもち妬いちゃって……。」 ダメなお母さんでしょ?と何かを思い出すように泣きそうに笑うお義母さんに何も言えなくなってしまう。 「斗真に私のお父さんを取らないでって怒り狂っちゃって、斗真の顔に傷を作っちゃったの。どうやっても私の感情を抑える事が出来なくて一緒に住めなくなっちゃったの。」 「あっ斗真の顎の傷……。」 「そう。あの傷を付けてしまったのは私なの。こんな私を、子供を傷つけるような私の事、気持ち悪いと思う?」 泣いているのかと思えた声に、そんな事ないって言おうとお義母さんの顔を覗くとお義母さんはしてやったりって顔で、ベーってしてる。 「進君は普通じゃない身体を気にしているけれど、私には、ううん、斗真もお父さんもその事は些細なことなの。だって、お父さんはヤクザで普通じゃ無いでしょ?私はお父さん以外はどうでも良いって思っちゃう人でしょ?普通の人ってこの家に居ないの」 お義母さんが入れ直してくれたお茶は優しい味がする。 仕事が普通じゃないお義父さん。 普通の感情で息子に接する事が出来なかったお義母さん。 身体が普通じゃない僕。 ここに居ても違和感がないのかもしれない。 「ちなみに、1番ヤバイのは斗真だからね♪」 このお煎餅美味しいわよ。ってお煎餅を俺に進めながら言うけど、お義母さんしれっと爆弾落としてない?

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