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お手伝い×クソニート1

★ 「修哉!!どうせいるんだろクソニート!!」  部屋のドアを打ち破らんばかりに叩きまくる音で目を覚ました。 「ふぁあああ……おい、マキ…借金取りが来たぜ」  ユキが俺の剥き出しのケツをバシバシ叩きながら言った。 「幸いなことに借金はねぇよ…そんでもって俺のケツは太鼓じゃねぇ」 「ワリィ、思いの外叩き心地が良かったんだ」  コイツ…顔が良くてアレがデカくなけりゃ殺してやるのに。 「オラァ!修哉!!はよ出てこい!!」 「はいよー」  しゃあない、うるさいし出てやるか。  俺にべったりくっついているユキの腕をどけて、とりあえずパンツを探す。途中でタバコを一本出して咥える。ライターがねぇや。 「おいユキ、火探せ火」 「えぇ?クッソめんどいなぁもう」 「じゃあ俺のパンツ探す?」 「それはイヤ」  めっちゃイヤな顔された。  脱がして放り出したのはユキなのになんでぇ? 「あった」  俺のパンツはなんでか台所にあった。よっこいせと履くと、ユキがライターを投げて寄越した。  火をつけて玄関へ向かう。ワンルームだから、ベッドから玄関ドアは丸見えだ。 「はいはいはーい、っと」  ドアを開けると、案の定そこにいたのは叔父だった。般若の如くお怒りのお顔で腕を組んで仁王立ちしてらっしゃる。 「修哉、お前今何時か知ってるか?」 「さぁ…夕方くらい?」  叔父さんの後ろを見やる。空がオレンジ色だった。 「こんな時間までなにやってんだ?仕事は探したか?面接の予定は?」 「んなのあるわけないでしょ」  だってプロのニートだぜ?簡単に働いてたまるか! 「はぁぁぁああ……息子がこんなんじゃあ死んだアニキも報われねぇよ……」  そりゃあスマン。マジで。天国に聞こえてんなら謝るのに。 「んでなんのよう?叔父さんヒマ?」 「なわけねぇだろ!?俺は俺の大事な時間を使ってお前の心配をしに来てやってんの!ほら、ちょい部屋見せてみろ…どうせまた散らかし放題やってんじゃねぇの?」  叔父さんは靴を脱ぐと、俺を押し除けてズカズカと部屋へ入って来た。まあいつものことだ。とても迷惑だが、ここは叔父のアパートだから、俺に拒否権はない。ついでに人権もない。働かない奴はゴミだとよく言われる。  ズカズカと部屋に入って行った叔父さんは、素っ裸でコーヒーを淹れるユキと鉢合わせた。  叔父さんはユキのアソコを見てから(多分あまりの大きさに嫉妬したんだと思う)、俺に目を向けた。 「おまっ!?また男連れ込んでんのか!?」 「連れ込んでない。住み込んでんの、いつのまにか」 「連れ込まれてない。住み込みで面倒みてやってんの、色々」  言葉が被った。叔父さんは混乱して、俺の顔とユキのアソコを交互に見た。 「色々……」 「何やらしいこと考えてんの、叔父さん」 「や、やらしい?ことは、考えてない」  そんな顔赤くして、考えてないわけねぇわな。  ゴホンとひとつ咳払いをして、叔父さんは改めて俺の部屋を見回した。 「あ、あれ?思ったより綺麗だな…」 「オレが掃除してやってんの。オレは有能なニートだからな」 「ほう、君が……ん?ニート?」  ユキが淹れたてのコーヒーを、シンクに持たれながら啜った。熱いからか、少し顔を顰める仕草はマジでイケメン。 「そ。でもオレはそいつと違って有能なニートなんだぜ」  自信満々にそう言い切ったユキ。  叔父さんの身体が、ワナワナと震えだした。 「お、お前ら…揃いも揃って恥ずかしくないのか!?しかもお前!!服くらい着なさい!!!!」  俺の咥えたタバコの灰が、ポトリと床に落ちる。  ユキは叔父さんの怒鳴り声を、どこ吹く風でやり過ごした。 「ぐぬぬぬっ……まあいい。とりあえずはな!それより修哉、また頼みがあるんだが」  叔父さんは怒りで赤くなった顔を俺に向ける。俺は察した。いつものことだからだ。 「えー、またぁ?俺プロのニートなんだけどぉ」 「そんなもんにプロもクソもねぇよ!!とにかく、いつも通り給料は弾むそうだから、行ってやってくれ」 「しゃねぇなあもう」 「明日いつもの時間だ。頼んだぞ」  へいへい、と返事をすると、叔父さんは満足そうに部屋を出て行った。最後にもう一回ユキのアソコを見た気がした。 「なんだ、あのおっさん」 「叔父だよ。ここの大家やってんの」 「へぇ」  答えながら、シャワーでも浴びようかと考え、タバコをシンクに押しつけて消すと、マグカップを置いたユキが俺の腕を掴む。 「なに?」 「裸のついでに一回ヤりたい」 「は?っ、むぐ!?」  ユキの唇が俺のそれを塞ぎ、熱い舌が口腔に侵入してくる。この強引なベロチューが、マジでヤベェ。 「ん、ふぁ…ぁ」 「はい、準備完了!」 「え?って、おまっ、早えよ!?」  見るとユキのアソコは、すでにバッキバキのカッチカチで。 「な?有能だろ?」 「死ねよ!」  とか言いつつ、それに興奮するんだから、俺も大概ヤベェ奴なんだと思う。  世間の人間が一生懸命働いて、疲れて帰宅するような時間まで寝ていたのに、一体俺ら何やってんだろう?なんて、思わないこともない。

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