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第3話

紙のハート 店に行くっていうのは出会いもあるわけで、前向きになれてからは、ちょくちょく出歩くようにしてた。 出会いって言っても、恋愛目的じゃなくて、友達とかそういう出会いが欲しいから。 だから、今夜どう?的な誘いに乗る気はないです。 てか、まず、誘われないけどwww 身長たんねーし、凡庸だし、だからインテリっぽく頑張ってたんだけどね。 いまいちでした。それはすっごい自覚してるから!いいのいいの。 ださださ眼鏡なしにお店に入ったから、ちょっと恥ずかしい。 カウンターで覚えたてのカクテル「カーディナル」を頼んだ。 そんで、ださださ眼鏡で顔を隠した。 かわいい系でもないし、不細工童顔系は、ここじゃ、ちょっとね。 一杯だけ飲んで帰ろう。 カーディナルは赤ワインベースにカシスで作る。 綺麗な色が気に言ってる。 残念舌の俺は、誰それさんが作ったカクテルだから素晴らしい、とか漫画的なことは感じ無い。 ダイエットコークと、普通のコークの違いくらいは分かるけどね。 カウンターには誰もいないし・・・バーテンの人は特に話もしないし・・・。 飲んでる間だけ、スマホで他の店を検索していた。 ちゃんと、見えないように隠してますよ? 見えたら失礼だしね。 もういっそ鼻眼鏡の方がいいんじゃないかって最近思うよ。 ドンキあったっけ、この辺。 そろそろ、あの客いなくなってねぇかな? そしたら、店に戻って客として飲むんだけど。 27歳でも心は中二。 こんな店に一人とかって居たたまれねーよ! 心細くて、心細くて、マスターの携帯に電話しちゃったよ。 店での通話はご遠慮くださいってあるし、財布だけもって外に出て鳴らした。 2コールで出てくれた、マジ神! 「マスター?おれカイです。  あの二人連れ、まだいる?」 『さっき、帰ったぞ。  戻ってくるか?』 「行く!いく!  すぐ行く!」 店に戻ると、カウンターにお客がいた。 あれ~?ここしか出入口無いと思うから、店ン中にいたひとかね? まぁいいや、俺もう出るし。 残りを煽って、チェックをしてもらった。 「すみません、次に行くところができちゃって」 ださださ眼鏡効果できっと覚えてるとしたら、こっちの顔だろうし、 この辺は来ないし、適当でいいや。 伝票見たら、え~? チャージ千円だった。 カーディナル千五百円、別途消費税・・・・ まぁ、そんなもんか。 マスターんところが安いんだよな。 「ごちそうさまでした~」 出るとなったら、足も行動軽かった。 そりゃそうさ、知らない人ばっかだし、おひとりさまに慣れててもこりゃ毛色ちがうだろって~ww お店側だって毛色が違うのがいるよりはいいよね! るんたった♪るんたった♪ カウンターのお客の後ろを通って出ようとしたら、なぜか声かけられちゃった。 「ねぇ、君一人?」 「あ、これから違うお店に飲みに行く用事できちゃったんで、すみません」 お断りさ~ だって、モテないって自分を知ってるからね~ これはきっとナンパじゃなくて、なにかお尋ねモードじゃね? でもね、俺は、今それどころじゃないのだよw 安心できる平和地帯へと行くので、じゃ! ドアを閉めて、ほっと一息さ~ 俺に尋ねても、何にもないのにね~ むしろ知ってる誰かのこと聞かれたら、貝になっちゃうからね。 かまってちゃんは、自分が一番じゃないとだめなのだ!

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