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第37話 重なり合う ①

「…んっ……ん……はぁっ……っん……」 ベットで向かい合うよう晶と神谷は座わる。 そして神谷は晶の唇を、 口内を、むさぶるよくに舐め、舌を絡め取る。 息ができなくなった晶が唇を離そうとすると、それを阻止するかのように、神谷が晶の頭の後ろに回した掌で押さえこむ。 息ができないからか、 神谷の濃厚なキスが頭を痺れさせるからか、頭が真っ白になり、身体の力が抜け、 晶は全てを神谷に預けるかたちとなっていた。 気持ちいい… 先輩、好き…… 好きです、先輩…… 晶の口から気持ちが、溢れそうになる。 ダメだ。 言ってしまったら、後戻り出来なくなる。 でも、これ以上の後戻りってなんだ? 本当は戻りたくないんだろ? 俺は………。 晶は力を振り絞り、ぐっと神谷を押しのける。 「先…、輩……。好き…です…」 言ってしまった… 言ってしまった… 言いたかった言葉。 もういい、 後戻り出来なくても。 壊れてしまいたい… 俺の心も身体も…

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