35 / 68

第38話 重なり合う ②

「俺もだよ…。晶…」 「!!!!」 今、先輩、俺の名前… 『晶』って…… 『晶』って呼んでくれた…… 「もう一度、言ってください……」 「好きだよ、晶。大好きだ。何より、一番…、好きだ、晶」 晶の涙が頬を伝い、首を伝い、胸元を伝い…流れていく。 先輩、ありがとう… 思い違いでも…、嬉しかった。 涙を流しながら晶は神谷の太腿を(また)ぎ、膝立ちをし、神谷の目の前に乳首を突きだす。 「晶?」 「キスばっかりじゃなくて…、俺の乳首(ここ)、虐めてみたくないですか?……あっ…、ぁぁぁ……んっ……」 ギラつく神谷の目に吸い込まれながら、晶は乳首をむさぼられた。 無意識に腰から逃げようとするが、神谷が腰をしっかり掴み、神谷から逃げられないようにする。 「はぁぁ……、セン…パイ……っぅ、ん……」 右の乳首は舌でチロチロと優しく舐められ、左の乳首は親指と人差し指でキュッとつねられる。 気持ちいい…… 乳首からの刺激に晶がよろけだす。 キツくつねられ、優しく煽られ… 今の先輩みたいだ。 優しくて、残酷… 記憶がないから、(こいびと)と俺を重ね合わせてる… 「ぁぁっ…、ちく…びっ…すき…っぁ、あ…」 晶はより神谷の口の中に自分の乳首を近づけ、 「もっ……っと……あぁ、んん……」 蕩けた顔で神谷を見つめた。 「煽るな…、晶……」 神谷がゾクゾクと肩を震わせる。 神谷は乳首を、 吸う、 捏ねる、 弾く、 甘噛みする…… その刺激が与えられるたび、晶の口からは熱っぽい吐息と声が溢れ出し、神谷をより欲情させる。 「晶…、好きだ…」

ともだちにシェアしよう!