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第38話 重なり合う ②
「俺もだよ…。晶…」
「!!!!」
今、先輩、俺の名前…
『晶』って……
『晶』って呼んでくれた……
「もう一度、言ってください……」
「好きだよ、晶。大好きだ。何より、一番…、好きだ、晶」
晶の涙が頬を伝い、首を伝い、胸元を伝い…流れていく。
先輩、ありがとう…
思い違いでも…、嬉しかった。
涙を流しながら晶は神谷の太腿を跨 ぎ、膝立ちをし、神谷の目の前に乳首を突きだす。
「晶?」
「キスばっかりじゃなくて…、俺の乳首 、虐めてみたくないですか?……あっ…、ぁぁぁ……んっ……」
ギラつく神谷の目に吸い込まれながら、晶は乳首をむさぼられた。
無意識に腰から逃げようとするが、神谷が腰をしっかり掴み、神谷から逃げられないようにする。
「はぁぁ……、セン…パイ……っぅ、ん……」
右の乳首は舌でチロチロと優しく舐められ、左の乳首は親指と人差し指でキュッとつねられる。
気持ちいい……
乳首からの刺激に晶がよろけだす。
キツくつねられ、優しく煽られ…
今の先輩みたいだ。
優しくて、残酷…
記憶がないから、薫 と俺を重ね合わせてる…
「ぁぁっ…、ちく…びっ…すき…っぁ、あ…」
晶はより神谷の口の中に自分の乳首を近づけ、
「もっ……っと……あぁ、んん……」
蕩けた顔で神谷を見つめた。
「煽るな…、晶……」
神谷がゾクゾクと肩を震わせる。
神谷は乳首を、
吸う、
捏ねる、
弾く、
甘噛みする……
その刺激が与えられるたび、晶の口からは熱っぽい吐息と声が溢れ出し、神谷をより欲情させる。
「晶…、好きだ…」
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