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第22話 激しい夜 ③
「ぁ"ぁぁ…」
蓮の楔からは光る蜜が止めどなく流れ落ち、中はグチュグチュになっていた。
「蓮…中、熱くて…気持ちいい…」
蓮の中の刺激で真司は顔を歪めた。
「俺も…きもち…いい…ぃぃ」
蓮の中は脈打つが、蓮からは喘ぎとはまた別の吐息のみが発せられる。
「蓮…なんで…声…抑えてる?」
蓮の中はひくつき、真司の楔を絡めとり、真司の息もあがってくる。
蓮の声…聞きたいのに…
淫らで、艶かしい…
俺だけが知ってる、蓮の喘ぎ声…
真司はより奥へ楔を蓮の中に押し込む。
「ん、んん…‼︎」
激しい快楽が蓮を襲うが口に手を当て、必死に声を抑える。
「っっ‼︎」
蓮…どうして…‼︎
真司はぬるっと蓮の中から楔を引き抜いた。
「…‼︎」
肩で息をしながらも、やめないで…と言わんばかりに、蓮が真司に向け腕を伸ばす。
「蓮…どうして声、抑えるの?…俺とは…辛い?」
真司は、蓮から目を逸らした。
その横顔は、辛くて悲しそうだった。
「ちが…う…きもち…いい…」
息が上がって蓮は話し辛そうだったが、必死に真司に伝えようとしている。
「じゃあ、、どうして…」
蓮の方を向き直った真司は今にも泣き出しそうだ。
「となり…に…こえ…きこ…える…」
「?」
「聞こえ…たくない…しんじ…との…こえ…」
「…」
「しんじ…だけ…。ほかの…ひとに…きかれるのは…いや…だ…」
「蓮の声、俺以外にきかれるのが嫌ってこと?」
コクリと蓮は大きく一度、うなずく。
「聞いて欲しいのは、俺だけってこと?」
もう一度、蓮は大きく頷いた。
「っつ…‼︎」
俺は馬鹿だ。
蓮がそんな事を思っていたなんて知らずに、
自分に自信が無いばっかりに、蓮ばかり責めてた。
どうして…
どうして…って…
でも、蓮は俺との時間を俺以上に大事にしてくれてたのに…
「ごめん、蓮…おれ…」
「真司…キスして…」
蓮は真司の言葉を遮った。
「え?」
「キスで…口を塞いで…声…聞こえないように…」
蓮はゆっくりと口を開けた。
蓮の気持ちを知り、幸せすぎて泣きそうになるのをぐっと堪え、真司は蓮にキスをした。
舌を絡め取り、真司の口と蓮の口が離れないように、しっかりと…
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