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第53話 甘い夜 ②

「もう寝よう。俺がそばにいるから安心して…。ずっといるから…」 蓮の額に軽くキスをする。 「…真司…もっと跡つけて…」 蓮は潤んだ瞳で真司を見つめた。 「ここにも…ここにも…ここにも…ここにも…」 もう片方の乳首の横を、 へそのそばを、 太腿の内側を、 そして蓮の楔のそばをゆっくりと指さしていった。 「…」 ゆっくり艶かしく動かす蓮の指先から真司は目を離す事が出来ない。 「…蓮が…望むなら…」 真司はゆっくりと体を起こすと、するすると蓮の服を脱がし始めた。 真司の指先が蓮の体に触れるたびに、蓮は体をビクつかせる。 そして、服で覆われていた妖艶な蓮の素肌をあらわにしていった。 真司は蓮が指差した通りに、 もう片方の乳首の横に、 へそのそばに、 太腿の内側に 真司の跡をつけ… 「ぅうんん…」 蓮の楔のそばの跡は、キュッときつくつけた… 艶美な蓮の肌に真司の跡が花びらのように残り、色気が漂う。 真司は欲情する気持ちを抑る。

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