55 / 118
第55話 甘い夜 ④
「…真司…そこは…」
真司に摘まれれば摘まれるほど、蓮の腰は反り返る。
「蓮…今日はいつもより感じやすいんだね…」
真司は蓮の耳に熱い吐息まじりに囁く。
その声に蓮が反応する。
蓮の乳首をこね回していた真司だったが、次は親指と中指で乳首をこねつつ、中指で蓮の乳首の先端を爪で優しくひっかく。
「はぁぁん…それダメ…」
「俺には気持ちよさそうに見えるよ…」
後ろから抱きしめているので、真司には蓮の表情は分からなかったが、濡れた声だけで今、蓮がどんな顔をしてるのか想像でき、もっと虐めたくなる。
真司は蓮の乳首を舐め回したいのを我慢し、蓮が喘ぐ声を聞きながら蓮の乳首を責めまくる。
指で弾いたり、かと思えば乳首の周りを触れるか触れないかの力で擦ったり…
「指なのに、舐められてるみたいだろ…蓮」
「はぁぁん…」
真司の声で感じたのか、蓮の腰がビクンと動き、楔から愛液が止めどなく流れだした。
「両方触れられたら…蓮…どうなる?」
「…そんな…」
潤んだ瞳で蓮は真司を見た。
「触って欲しい?」
「……」
「言わないと、やめるよ」
「……」
快感から顔を歪めながら、蓮は熱をもった吐息だけを吐き続ける。
「蓮…」
蓮の乳首を責めていた真司の手がピタッと止まる。
「やめていい?」
真司は蓮の顔を覗き込むように見つめた。
「……いで…」
蓮は頬を赤らめながら、小さな声で言う。
「聞こえないよ…蓮」
真司は優しく蓮の頬にキスをする。
「…やめないで…」
蓮は恥ずかしさのあまり、真司から顔を逸らせる。
「いい子…」
真司は両手で蓮の乳首を下から弾いた。
ともだちにシェアしよう!