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第57話 甘い夜 ⑥
蓮は頭だけ振り向く。
「…真司…」
蓮がはぁはぁと息を整えていると、
「次は蓮の望み通り、前も触ってあげるね…」
「…も?…」
蓮が聞き返す前に、真司は片手で蓮の楔を掌でしっかりと包み込むと擦りはじめ、もう片方で乳首をまたいじめだした。
「しんじ…もう…ぁ…っぁ」
蓮は真司に何かいいたそうにしていたが、それは喘ぎ声でかき消された。
先ほど放った蜜で蓮の楔はトロトロになり、真司が擦り上げるたび、ぐちゅぐちゅといやらしい音をたてる。
一度達してしまった蓮の体は、快楽から逃れられなくなり、楔はすぐに大きく硬くなっていく。
「しんじ…のかお…見ながら…いきたい…」
後ろを振り返る蓮の顔は火照り、瞳は潤み、涙が溢れる。
その姿に、真司はぞくっと肩を揺らす。
「蓮…口開けて…」
蓮は真司に言われるがまま後ろを向き、口を開けて舌を突き出した。
蓮の唇と真司の唇が重なると、真司は蓮の舌を吸い上げた。
「ん…ん…ん、ん…」
真司の口の中に響く蓮の声が大きくなるにつれ、蓮のくさびから発せられる、真司の掌と蓮の蜜が擦り合わさる音が大きくなる。
急に、蓮が真司との濃厚なキスから口を離すと、
「あ"あぁぁぁん…」
瞬く間に楔から蜜をはきだし、はぁはぁと肩で息をする。
そして、真司の方を向く。
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