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第97話 すれ違う2人 ④

昼過ぎ、蓮に電話をかけたが、つながらなかった。 メールを打とうかも思ったが、文章にすると蓮を責めているような文になってしまったのでやめた。 メールじゃなくて、蓮の口から直接聞きたいし… いつもなら、真司からの着信があれば蓮からの折り返しの電話もあるが、夕方になっても連絡はない。 そんなに忙しいのかな… 真司は必死にそう思い込もうとしていたが、蓮に避けられているかも…と言う疑問は真司の中で確信へと変わりつつあった。 一人、家にこもっていると、どんどん悪い方へ考えてしまいそうで、真司は家を出た。 出たはいいけど、飲みに行くのも一人だとまた考えてしまいそうだしな… …あ‼︎そうだ!今日は陽気なあいつと飲むか。 真司は野宮に電話をし、飲みに誘うと野宮は快く承諾してくれた。

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