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第100話 すれ違う2人 ⑦

「今、聞いたら俺が色々問いただしてしまいそうだから、蓮が言ってくれるまで、もう少し待ってみるよ」 「俺もその方がいいと思う」 野宮が優しく微笑んだ。 その後も真司はビールを飲み続け、いつもより酔っ払ったはずだが、野宮に話を聞いてもらう前より頭がスッキリしていた。 帰り道を心配して、野宮が『家に泊まるか?』と誘ってくれたが断ったので、家に着いたら野宮に連絡する事を条件に、真司は家に帰った。 そして真司が寝ようとベットに入った時、携帯を確認しすると蓮からメールで『ごめん』とだけあったので、真司は蓮に『無理だけしないで』と返信をした。 蓮のことを考えるとなかなか寝付けず真司が起きていると、『やっぱり家に帰っていい?』と蓮からメールが入った。 !! 真司は慌てて蓮に電話をする。 「もしもし、蓮…」 『真司ごめん…こんな時間にメールなんて…』 「蓮らかの連絡はいつでも大丈夫。蓮、帰っておいでよ。待ってるから」 『あんなことしておいて、帰って…いいの?…』 「その事はもういいよ。だから気をつけて帰っておいで」 『うん』 蓮は嬉しそうに電話を切った。

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