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第104話 蓮の本当の思い ③
「可能性の問題だよ」
真司とうってかわって蓮は冷静だ。
「俺、ずっと怖かったんだ…真司を愛してる気持ちは変わらない。だけど、それは俺の勝手な思いで、本当に真司のためになってるのか…って…」
「どう言う意味?」
「俺といる事で、今、まだある同性愛の偏見の中に真司を引っ張り込んでるのかもしれない、真司が真司の子供に会える機会を潰してしまっている…」
「だからって、それがどうして俺のためにならないの?」
真司は蓮の穏やかな話方で、少しずつ冷静さを取り戻していった。
「真司の本当の幸せは、普通の家庭を持って、子供が生まれて…そんな生活なんじゃないかって…それを俺が阻んでるんじゃないかって…」
まさか、蓮がそんな事思ってたなんて…
「真司がお母さんに恋人だって紹介してくれるって言ってくれたとき、嬉しかったのと、怖かったのがあったんだ」
「どうして怖かったんだよ…」
「 真司と俺が一緒にいる事でその間、真司のお母さんは真司の子供には会えない…それが申し訳なくて…それに俺が親から拒否された、あんな気持ちを真司にさせたくなかった…」
「なんでそうなるんだよ!俺そんなこと…」
蓮が、そんなに悩んでいたことに気がついてなかったなんて…
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