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第108話 誘う ①
真司がシャワーを浴び寝室に戻ると、ベットで蓮は規則正しい寝息をたてていた。
最近の蓮は悲しそうな顔ばかりだったけど、今日の寝顔は安心しきってて可愛い。
俺が母さんに会って欲しいっていったばかりに、蓮をあんなに追い詰めてたなんて…
「ごめんね、蓮」
真司は寝ている蓮の隣にこしをかけ、蓮の額に優しくキスをし、自分もそっと蓮の隣に横たわる。
真司も目を閉じようとした時、
「真司、それだけ?」
「!」
驚いて目を開けると、蓮が真司に覆いかぶさっていた。
キスしたせいで、起こしてしまったんだ。
蓮、明日の朝も早いのに…
「起こしてしまって、ごめん」
真司は覆いかぶさる蓮の頬に手を当てる。
「寝た真似してただけ。ずっと起きてた」
「え?」
蓮は真司の上にまたがり、上から真司を見下ろすと、上着を脱ぎ捨てる。
「…」
蓮の妖艶な仕草から真司は目が離せない。
「ここの奥が寂しくて、このままだと寝られない…」
蓮は真司の手をそっと掴むと、自分の楔の上に当て、そこををぐっと押し込む。
「っつ!」
久しぶりに滑らかな蓮の肌に触れただけで、真司の楔がかすかに震えた。
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