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第8話

まだ小さかった体で必死に琉をおんぶして医務室に運ぶ やっと辿り着いたとき職員たちが戻ってきた 「理苑!琉どうしたの!?」 声を掛けてくれたのは看護師のらなさんだった 「琉が話してたら倒れた…」 「え?」 「俺の何か変なこと言ったのかな?」 「何を話したの?」 「お母さんは迎えに来ないよって」 「…そう」 らなさんは口を閉ざした

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